• 2018/05/24
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ポルトガル、ポートワインの町、ガイア。おすすめのワインセラーは?

ポルトの見どころで外せないのが特産品でもあるポートワイン。主に食前、食後に飲まれる、甘くてアルコール度数の高いぶどうが原料のお酒です。名前に反して、実際にポートワインのセラーが並ぶのはポルト対岸の「ヴィラ ノヴァ デ ガイア」という町(「ガイア」と呼ばれることが多いです)。川沿いを中心に多くのセラーが点在しています。ガイド付きのツアーや試飲ルーム、展示室、直売店、カフェバーやレストラン等、訪問客向けの施設やサービスを併せ持ったセラーも数多くあるので、ポルトに来たらぜひ足を運びたいところ。しかし、あまりにもセラーが多すぎてどこに行けばいいのか迷ってしまいます。今回は、今まで訪問した中でも特におすすめのセラー4ヶ所の紹介です!

①CROFT(クロフト)

①CROFT(クロフト)

【ポイント】
・ドウロ川沿いから少し坂を上った先に建つ、石壁の重厚感あるワインセラー
・1588年設立の、現存するなかで最も歴史あるポートワイン会社
・最初にポートワイン ロゼを生み出すなど、現在でも革新的な存在の会社

【セラー見学情報】
10€・ポートワイン3種試飲付き(ロゼ・ルビー・タウニー)
営業時間:10:00〜19:30(12月25日のみ休業)
住所:Rua Barão de Forrester, 412 4400-034 Vila Nova de Gaia
HP:http://croftport.com/pt/

②GRAHAM’S(グラハムス)

②GRAHAM’S(グラハムス)

【ポイント】
・他のワインセラーから少し離れた場所にある隠れ家的セラー
・2013年にリニューアルしたてでとても綺麗
・ビデオモニター、ガイドツアーの内容がとても丁寧で充実している
・併設するバーのテラス席からはポルトとガイアを一望できる

【セラー見学情報】
要予約(HPより可)
15€〜・ポートワイン3種試飲付き(試飲するポートワインにより料金が異なる)
営業時間:9:30〜18:30(4月1日〜10月31日)、9:30〜17:30(11月1日〜3月31日)
(12月25日、1月1日、従業員研修日は休業)
住所: Rua Rei Ramiro,514 4400-281 Vila Nova de Gaia
HP:http://www.grahams-port.com/

③TAYLOR’S(テイラーズ)

③TAYLOR’S(テイラーズ)

【ポイント】
・急な坂道を登った先にある高台のワインセラー
・セラー見学はオーディオガイドで各自好きな時間、言語(日本語あり)で行える
・屋外の試飲スペースは緑、花に囲まれた、孔雀のいる庭園

【セラー見学情報】
12€・ポートワイン2種試飲付き(ホワイト・ルビー)
営業時間:10:00〜18:00 ※試飲ルームは19:30まで (12月25日のみ休業)
住所:Rua do Choupelo 250 4404-509 Vila Nova de Gaia
HP:https://www.taylor.pt/pt/

④RAMOS PINTO(ラモスピント)

④RAMOS PINTO(ラモスピント)

【ポイント】
・ポルトからもすぐに見つかる黄色いワインセラー
・ポートワインをモチーフにしたおしゃれな絵画が豊富
・試飲室はソファー席が多くゆったり過ごせる
・「ラグリマ」という極甘口の白ポートワインが評判

【セラー見学情報】
12€・ポートワイン2種試飲付き(ホワイト・ルビー又はタウニー)
※見学は、設立したラモスピント家の歴史やコレクション中心です
営業時間:10:00〜18:00 (12月25日、1月1日、イースターは休業)
住所:Av. Ramos Pinto, 380 4400-266 Vila Nova de Gaia
HP:http://www.ramospinto.pt/

⑤番外編・CRUZ(クルス)

⑤番外編・CRUZ(クルス)

ドウロ川沿いに建つポートワイン会社クルスの建物。建物内部はテイスティングルームや展示室、レストランが入っています。おすすめは屋上のテラスバー。ドウロ川と対岸のポルトの町を眺めながらクルス社のポートワインを味わえます。ポートワインを使ったカクテルも豊富。おすすめのタイミングは夕焼け〜夜景が眺められる時間帯です。ワインセラーはどこも日暮れまでには閉館してしまうので、夜にかけてポートワインとガイアの雰囲気を楽しめる場所は貴重です。

【詳細情報】
Espaço PORTO CRUZ/Terras Lounge 360° (4階)
営業時間:12:30〜23:00(日曜のみ、19:00まで)
住所:Largo Miguel Bombarda, N.º23 4400-222 Vila Nova de Gaia
HP:http://www.myportocruz.com/

⑥ポートワイン豆知識

⑥ポートワイン豆知識

ポートワインの歴史
ポートワインの製造は14世紀の中頃から始まり、17〜18世紀にイギリスに輸出されるようになったのを契機に広く知られるようになりました。この頃、ポートワインの模倣品が出回るようになったのをきっかけにワインの原産地呼称制度が世界で初めて導入され、原材料のブドウはアルト・ドウロ地区に限ること、更にその後の加工〜熟成もアルト・ドウロ地区とヴィラ ノヴァ デ ガイアに限ることと定められました。
現在のポルトの町中には、ポートワインの輸出によって得た富により建てられた建造物が多く見られます。ポルトガルといえば、15世紀の大航海時代の勢い、豊かさに焦点を当てられることが多いですが、その後の18世紀もまた、ポルトの町はこのポートワインのおかげで活気溢れた町であったことが現在の町並みからも伝わって来ます。
ポートワインは、ドウロ川の上流のドウロ地域でぶどうの栽培〜圧搾、醸造までを行い、その後下流のヴィラ ノヴァ デ ガイアに運び熟成します。ポートワインの移動は現在はトラックですが、昔はラベーロ船という底の浅い船を用いて川の上流から下流までワインを運んでいました。現在は、ポルトとガイアの岸沿いに停泊してポルトの景観の一部となっています。

ポートワインの種類
ポートワインは製法の違いによって、ホワイト、ロゼ、ルビー、タウニーの4つに大きく分けられます。
・ホワイト…辛口〜極甘口(ラグリマ)
・ロゼ…10年ほど前に登場した若者ターゲットの新しいポートワイン
・ルビー…鮮やかなルビー色、濃厚で力強い味わい、赤い果実のフルーティーな香り
・タウニー…琥珀色、エレガント且つ柔らかな味わい、ドライフルーツやオークの香り

ガイドツアーに参加すると、これらの内容を始めより詳しい製造方法や歴史に触れられます。知識を深めた後に飲むポートワインはまた格別。普段あまりワインを飲まない方でも、甘い口当たりのポートワインなら飲める場合も多いようです。ただ、飲みやすいとはいえアルコール度は20度前後。くれぐれも飲み過ぎには注意です。テイスティング2〜3杯でかなりの満足感でしょう。

⑦まとめ

⑦まとめ

数年前までは、無料だったり5€前後だったりしたワインセラー見学。現在は、主なワインセラーはどこも10€以上の見学料金となっており、ポルト、ガイアの急激な観光地化を肌で感じています。見学は主にポルトガル語、英語、スペイン語、フランス語で行われており場所や時期によっては日本語でツアーを行なっているところもあるようです。ツアー時間はその日によって異なり、オンシーズンにもなってくると多くの観光客が訪れます。気になるワインセラーがあったら、事前に予約しておくと待ち時間なく確実にツアーに参加できるでしょう。
日本ではなかなか飲む機会のないポートワイン。ポルトに来たらぜひ、本場の味を試してみてください。

【おすすめサイト】
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vinumarche

ポルトガルはポルトにて、ワーキングホリデー中。ポルトガル留学、ワーホリを考えている方に参考にしてもらえるような情報を発信していきたいと思います。予定をしていない方にも、一人でも多くの方にポルトガルに関心をもってもらえたらなによりです。【ポルトガル愛のぎゅっと詰まったフォトアルバムも、のんびり作ってます☞https://vinumarche.tumblr.com】 この著者の投稿一覧 >>

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