• 2018/03/28
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ポルトガルNIFの取得と銀行口座開設について

何かと複雑、不統一、時間がかかるという印象のあるポルトガルの行政関連の手続き。場所、人、気分によって言われることが変わってきます。今回は、そんなポルトガルの個人番号NIFの取得と、セットで行いたい銀行口座の開設について、今年初めにポルト市内で行った際の記録・一例です。

1. NIFを取得する

1. NIFを取得する

NIF(Número de Identificação Fiscal)とは「納税者番号」のことで、ポルトガルに住む人は一人一人が持っている個人番号です。
観光やワーキングホリデー、留学による短・中期滞在の場合は無くても不都合はありませんが、働く場合や銀行の口座を開設する場合には必須、その他行政関連の手続きでいきなり番号を求められるシーンもありました。(買い物の時にも、番号を登録するか聞かれます)

私の場合は、
①NIFが無いと住んでいる部屋の領収書を発行することができないと大家さんに言われた
②日本から郵送した小包の税関手続きの条件にNIFの申告が必要だった

などの理由でNIFを取らねば!となりました。
結局、①は引っ越して解決、②はパスポート番号でも良いと言われて差し迫って取得する必要は無くなったのですが、せっかく税務局で必要書類の聞き取りもしたので、この際にとっておこう!と思い取得しました。

取得のために行ったのは、ポルト市内Casa da Música駅最寄りのFinanças(税務署)・Porto2です。

Finanças,PORTO2, Rua Gonçalo Sampaio, 291
受付時間 9:00〜15:30 (月〜金)


事前の下調べで、とにかく待つ!との情報をたくさん見聞きしたのでどんなものかと構えて行きましたが、必要書類の聞き取り時、申請時共にほぼ待ち時間なしで対応して貰えました。特に申請時は財政保証人としてポルトガルに住む知人と一緒に窓口に来る必要があり、自分だけならまだしも知人まで長時間待たせてしまう…なんてことにならなくて良かったです。
時期と時間帯が良かったのかもしれません。

2. NIFの取得に必要なもの

2. NIFの取得に必要なもの

申請で必要だったのは、

パスポート

住所を証明するもの(英文表記・日本語不可)
なぜか、ポルトガルの住所ではなく日本の住所を求められました。
パスポートの最後のページの住所欄は、日本語なので認められず
運良く残高証明書に英文での住所が記載されていたのでそれで充当。

残高証明書
ビザ申請の時に申請した銀行の残高証明書
(発行から半年以上経っていましたが特に何も指摘されませんでした。)

財政代理人(ポルトガル居住者であること)

申請代として€10.20、その場で支払います。
手続きは10分程で終了、NIFもその場で取得できます。
番号やその他申請した情報、領収書などのプリントを渡されて終了です。

3. 銀行口座を開設する

3. 銀行口座を開設する

NIFを手に入れたら、銀行口座の開設も可能になります。
私はActivoBankというごくごくシンプルな仕組みを売りにしている銀行へ行きました。
NIFを取得した税務局のある通りの並びにも支店があります。

Activo Bank/ Ponto activo Porto
Praça Bom Sucesso, 1 営業時間10:00〜20:00(月〜土)


カウンターへ行って、口座を開設したい旨を伝えると直ぐに対応してくれます。

4. 口座の開設に必要なもの

4. 口座の開設に必要なもの

銀行の口座開設に必要だったのは、

パスポート

NIF取得時に受け取った書類(領収書も必要)

ポルトガルでの住所証明(契約書を見せました)

後は口頭で、電話番号や身分などを伝えて登録してもらいます。
口座開設、維持費は無料。

キャッシュカードには初回デポジットとして€100をチャージする必要があります。
支店内にATMがあり、銀行員の方が傍で一緒に確認しながら手続きを進めてくれます。
(パスコードの入力の度に顔を手で覆って見ないようにしてくれたり、配慮が感じられました)

チャージが終わるとスマートフォンでのアプリダウンロード、カードとの連動などの初期設定も一つ一つ丁寧に説明してもらえます。比較的ゆっくり、丁寧なポルトガル語で伝えてくれたので安心感がありました。最後にキャッシュカードを受け取って終了。スムーズに行けば手続き自体は30分程で終わります。

5. 口座開設後にできること

5. 口座開設後にできること

町中にあるATM(ポルトガルでは“MULTIBANCO”)でのキャッシング、口座間振込ができます。また、他口座への振込はアプリを使用しても簡単に行うことができ、支払いの証明書もすぐにメールで入手することができます。(口座振込の場合は、振込と同時にその証明書をメールで振込先に送るように求められることが多いです) 現在メインで使用しているのは海外プリペイドカードで、ActivoBankの口座には御守り代わりの額のみを預け、必要な場合のみそこから支払いという使い方をしています。

ちなみに先日、街中のATMで預金のボタンが分からず戸惑っている間に暗証番号を3度以上間違えてしまい、機械にカードが没収されてしまうというハプニングがあったのですが、翌日銀行の窓口に行き事情を伝えると、パスポートと照合した後にすぐに新しいカードを発行して貰えました。再発行手数料がかかると思っていたのですが、「もう番号忘れないでね〜」と一言言われただけで思いの外あっさり終了。ポルトガルのATMは、暗証番号を間違えても日本のようにすぐにエラー表示にはならず、通常画面に進んで手続きの最終段階で「エラー」と表示されるので暗証番号の間違いに気付きにくいです。ActivoBankoでは口座作成時にキャッシング時の暗証番号、アプリを開く際の暗証番号、ネットバンキング実行時の暗証番号と三種類の暗証番号を設定します。くれぐれも私のように他の番号と混同しないような管理が必要です。

ちなみに、預金は銀行内に設置してあるATMでのみ行えるそうです。(“Entregas e Depósitos “というボタンが現れます)

まとめ

まとめ

銀行口座を取得して良かった点は、ポルトガルの会社、個人への口座振り込みができることです。

各種講座やイベント、ポルトガル人を主な対象としたガイドツアーの中には支払いの選択肢が口座振り込みのみというところも多々あります。 もちろん働く場合には、給料は口座振り込みが基本なので必須にはなりますが、そうではない場合でも、ポルトガルでの口座を持っていることで この国で生活する上での選択肢、行動範囲が広がり、より一層楽しめるでしょう。

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このコラムの著者

vinumarche

ポルトガルはポルトにて、ワーキングホリデー中。ポルトガル留学、ワーホリを考えている方に参考にしてもらえるような情報を発信していきたいと思います。予定をしていない方にも、一人でも多くの方にポルトガルに関心をもってもらえたらなによりです。【ポルトガル愛のぎゅっと詰まったフォトアルバムも、のんびり作ってます☞https://vinumarche.tumblr.com】 この著者の投稿一覧 >>

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