• 2020/01/20
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週末を使って、「オーストリア・ウィーン」へ⾏ってきた!

ヨーロッパは陸続きで、どこへでも気軽に⾏けてしまうのが魅⼒の⼀つですよね☆
世界の⾞窓からを模してしっぽり電⾞旅も素敵ですが、ヨーロッパのあらゆる都市に⾶んでいる格安航空会社の⾶⾏機を利⽤すれば、安く・素早く・簡単に(!)あちこちに⾏けてしまいます。
そんな今回は、フランスやイギリスから、週末を使って⼿軽に⾏けちゃうオーストリアの⾸都ウィーンについて、徹底リポートです!

ウィーンの歴史

ウィーンの歴史


ウィーンと聞いて何をイメージされますか?私は、モーツアルトやベートーベンと⾔った古典⾳楽家、ハプスブルク家、画家のクリムト、、、これらがウィーンから連想するイメージでした。
ところが、ウィーンはもっと奥深ったのです!

ウィーンの歴史は紀元前1世紀初頭にまで遡るそうです。古いですね〜!
当時のウィーンには、古代ローマの軍営基地が建設されていたそうです。その後時は流れ、神聖ローマ帝国オットー2世の時代に、ウィーンの領主にバーベンブルク家が任命され、976−1246年の間、12代に渡り権⼒を持ったんだそうです。バーベンベルク時代に、オーストリアの国名や⼤まかな領地、国旗が今のようになり、ウィーンに⾸都が置かれたそうなので、今のオーストリアの基礎が固まったのがこの時代ということですね。世界史に詳しくない私は、てっきりハプスブルク家がウィーンの始まりだと思っていましたが、そうではないようです…!因みに、この時代はゴシック様式と呼ばれる建築や美術が花開き、ウィーンにもバーベンベルク時代に建設が始まった中世の建物が残っています。

バーベンベルク家の次にオーストリアを⽀配したのが、かの有名なハプスブルク家で、その統治は、なんと13世紀から1918年(割と最近!!)まで640年も続きました。歴代ハプスブルク家の皇帝はウィーンに都を置き、ナポレオン戦争までは神聖ローマ帝国、ナポレオン戦争以降はオーストリア帝国の⾸都として、経済と⽂化の中⼼となってきたそうです。いやはや、なんとも壮⼤です。ウィーンに歴史建造物や美術館が多いのも、うなずけますね。

640年も主が変わらず繁栄が続いた都。ハプスブルク家が集めた美術品のコレクションが相当な数であることも想像できますし、貴族⽂化に乗じて宮廷⾳楽やオペラが花開いたのも納得です。⼤帝国であったからこそ、モーツアルトやベートベンといった才能ある⾳楽家たちがウィーンに集まり、現代に残る作品を作っていったのでしょう。また、今⽇のウィーン市内にある⾒所の多くは、ハプスブルク家が誇る⼥帝マリア=テレジア時代のバ ロック建築と、最後の皇帝フランツ=ヨーゼフ時代に建てられた19世紀の歴史主義建築の建物だそうなので、ウィーン観光は、ハプスブルク家の歴史を知っていると2倍楽しめるのではないかと思います☆

アクセス

アクセス


ウィーンには「ウィーン国際空港」が、市内中⼼部から約17kmほどの南東側にあります。ヨーロッパの主要都市からは直⾏便が出ていて、フランスからだと約1.5〜2時間で、イギリスからも約2時間で到着します。思いのほか近いですよね⁈

空港から市内への移動は、電⾞やタクシー、シャトルバスと⾊々ありますが、シティエアポートトレイン(CAT)が便利です。CATは空港とウィーン・ミッテ駅を約16分で結ぶ特急電⾞で、⽚道12ユーロほどでとてもリーズナブル!途中停⾞駅なし、座席は広々、荷物を置くスペースあり!という、⼤変便利な電⾞です。チケットもウェブサイト【こちら】 からいつでも購⼊できます。
しかもウィーン・ミッテ駅には、CATの乗り場内と駅構内の 2か所にロッカールームがあります!即ち(空いていればですが)、煩わしい荷物はロッカーに預け、ストレスフリーで街を歩けちゃうんです☆ まるで⽇本のような便利さのウィーン、恐るべしです。では、以下よりウィーンの⾒所をピックアップしてみたいと思います!

ハプスブルク家の王宮(ホーフブルク)

ハプスブルク家の王宮(ホーフブルク)


まずは、歴代ハプスブルク皇帝の居城だったホーフブルク宮殿。13世紀後半に作られて以後増改築を繰り返し、600年以上もの間王宮として使われてきました。そのため、18の棟が複雑に⼊り組み、部屋数は2500以上にも及ぶそうです!王宮内は広く、フランツヨーゼフ皇帝の寵妃、シシィの愛称で知られるエリザベートの⾐装展示などが⾒れるシシィ博物館、ハプスブルク家が集めた豪華な⻝器類のコレクションや、財宝、聖遺物の数々を⾒ることができる宝物館などもあり、この王宮の中だけで3つの博物館があります。

世界で最も美しいといわれるバロック様式の乗⾺ホール、スペイン式宮廷⾺術学校もこの王宮内にあり、今でもここで優雅なステップを踏む⽩⾺の調教がされているそうです。また王宮礼拝堂では1498年に創設されたウィーン少年合唱団が、毎⽇曜⽇と宗教的祝⽇にミサに参列し歌っているそうです。どちらも⼀度⾒てみたいですよね!

ヨーロッパ最⼤のバロック様式の図書館として知られる、オーストリア国⽴図書館もこの王宮内です。⼤広間(プルンクザール)は世界で最も美しい図書館ホールとして、観光客に⼈気だとか。王宮だけでも⾒所がありすぎて、早くもお腹いっぱいになりそうです…!

シュテファン⼤聖堂

シュテファン⼤聖堂


ウィーンのシンボル、オーストリア最⼤のゴシック建築の教会です。建設は13世期に始まりました。南塔は⾼さが137mあり、途中まで階段で登ることができます。北塔は60mと半分の⾼さですが、エレベーターで上がれます。この⼤聖堂で、⾳楽家モーツァルトは結婚式と葬儀を⾏ったそうです。これを聞くと歴史が⼀気に身近になりますね。

国⽴オペラ座

国⽴オペラ座


19世紀に宮廷オペラ劇場として建てられたこちらは、初公演はモーツアルトの「ドン・ジョヴァンニ」だったそうです。第⼆次世界⼤戦中の戦⽕で多くの舞台道具や⾐装が消失してしまったそうですが、戦後に建物は修復され、ベートベンの「フィデリオ」の公演にて再開されたそうです。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿


ハプスブルク家の夏の離宮として使われていたこちらは、ヨーロッパ有数のバロック宮殿と⾔われています。16世紀から建設が進められ、最終的に⼥帝マリアテレジアが完成させました。この時代帝国は財政難だったため、壁は⾦箔で貼られる予定が、⼥帝の決定で⻩⾊に塗るのみに留められたそう。この壁⾊は「テレジアン・イエロー」と呼ばれて、今⽇親しまれているそうです。

現在は1141室ある部屋のうち40室が公開されていて、⾒学ツアーで回ることができます。6歳のモーツアルトが御前演奏した鏡の間、フランツヨーゼフ皇帝が崩御した部屋、帝国終焉の調印式が⾏われた⻘磁の間など、⾒所は尽きないです!館内は写真NG、ツアーはオーディオガイドが付き、⾔語は⽇本語も選べます☆

美術史博物館

美術史博物館


KHM(Kunst Historische Museum)と略されて呼ばれています。マリアテレジア記念像を挟んで⾃然史博物館と建物が向かいあわせになっていて、向かって左側が美術史博物館です。ここはハプスブルク家歴代の収集品を展示していて、世界屈指の美術コレクションを誇るといわれています。特にブリューゲルの作品群は世界最⼤で、かの有名な「バベルの塔」や「雪中の狩⼈」も所蔵されています。

この美術館は建物の内装もとても美しいです。特に⼊り⼝すぐにある中央階段ホールは圧巻です!⼀部壁画をクリムトが描いているのもポイント。館内にはカフェもあり、まるで王宮でお茶しているような気持ちになれます♡ 美術に興味がない⽅にも⼀度⾏って欲しい、圧巻の美術館です!

まとめ


以上、ウィーンの⾒所まとめでした!今回は週末で⾏く内容のため、絶対⾏くべきところを中⼼にまとめてみましたが、3連休やもう少し⻑い休みで⾏く場合は、ここ以外にも離宮や美術館など、まだまだ多くの⾒所があります。私も今回訪れられなかったところを⾒に、ウィーンにはまたいつか⾏けたらいいなと思っています♡

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このコラムの著者

らいちゅう

小学生でオーストラリア、高校生でカナダへ短期留学を経験。
18歳からはカナダの大学へ進学し、学生と社会人で6年滞在しました。
2019年に仏語を習得すべくフランス・アヌシーに留学。現在もフランスに住んでいます。
趣味はフィルム写真を撮ること、美術館巡り、旅行も好きです。(^▽^)/
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カナダ、アメリカ、フィジー、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、台湾、タイ、イギリス、フランス、ベルギー、イタリア、クロアチア、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ポーランド、スイス、ギリシャ、モナコ公国、オーストリア、オランダ、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ この著者の投稿一覧 >>

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