• 2020/06/04
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フランス留学のメリット・デメリット

フランス語を勉強している人なら誰もが一度は憧れるフランス留学。フランス語を公用語とする国も多い中、本当にフランス留学で良いのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、フランス留学のメリット・デメリットを、短期留学と長期留学を経験した私の体験をもとにご紹介します。

1. フランスの基本情報

フランスと日本の時差は7-8時間、日本からの直行便で13時間弱の国です。フランスは国土が日本の1.5倍、そのうち7割が平野です。一方で人口は日本の1/2であるため、都市部でも東京ほどの窮屈さはありません。フランスは移民が多い国の一つとしても有名で、特にアラビア系の移民が多い印象です。そのため、フランス人と言っても様々なバックグラウンドを持った人たちが生活しています。国自体がヘキサゴン(六角形)の形をしていて、国内での時差はなく、地域間の移動がしやすいです。

2. フランス留学10個のメリット

2. フランス留学10個のメリット

①本場のフランス語が学べる

フランス語を公用語とする国や地域は世界中に30近く存在しますが、ケベコワ(ケベック地方のフランス語)やアフリカ訛りのフランス語はかなり癖が強く、フランス語初心者には聞き取りづらいという問題があります。フランスの中でも特に、トゥールは「一番綺麗なフランス語を話す」と言われており、訛りのないフランス語を習得することができます。

②教育費が安い

フランスは小学生から大学まで教育費が無料で、留学生もその恩恵を受けることができます。ただ、2019年から学士過程は年間2,770€、修士課程及び博士課程は年間3,770€に値上がりしたのでご注意ください。(中には値上げしないと公言している大学もあるので、各大学に問い合わせることをお勧めします。)とはいえ、日本と比べると格段と安いのが分かります。というのも、フランスの大学はほとんどが公立なのが理由で、フランスの大学進学を目指している方にとっては、とてもありがたいですよね。

③交通費も安い

日本では交通機関の定期券を購入すると、区間が指定されていたり、月に1万円以上なんてこともありますよね?しかし、フランスの定期券は、区間などの指定はなく、都市全体の交通機関(メトロ、トラム、バスなど)が全て乗り放題で月に約30€ほどです。私が生活していたトゥールーズではなんと、月に10.30€と他の都市と比べてもかなり安かったです。都市全体が定期券内なので、空港までも定期で行ける都市もあり、旅行で空港を利用する際はとても便利です。

④観光大国

フランスは世界第一位の観光大国です。その為、フランス国内だけでもかなりの世界遺産や文化遺産を保有しています。留学をしてフランス語を学ぶのも大事ですが、週末などは旅行に行きたいですよね!パリであればルーヴル美術館やエッフェル塔、凱旋門など名立たる観光地が多く存在しますし、その他の地域に留学したとしても国内を周りきるには1年あっても足りません。
また、フランスは地域によって建物の雰囲気や街並みが異なり、それがしっかりと保護されている国でもあります。旧市街や歴史的建造物が生活の一部であり、そのなかで生活しているだけで常に旅行気分になれます。語学留学が目的だけど、観光もたくさんしたい!という方にもフランスはおすすめな国であると言えます。

⑤芸術の国

フランスには世界一の年間来場者数を誇るルーヴル美術館がありますが、とにかく美術館が多いです。どんなに小さい街にも必ず一つは美術館があり、フランスの美術品の充実度が分かると思います。また、パリの街中では絵画を描いて売る人達もいますので、美術史や美術館が好きな人にはたまらない環境です! また、パリにはアート留学のプログラムがある学校もありますので、フランスで芸術を学びたいという方に人気のコースとなっています。

パリ・絵画長期留学パッケージ
パリ・短期アート留学パッケージ

⑥フランス料理・スイーツが楽しめる

フランスと言えばやっぱり、フランス料理とスイーツは外せませんよね。フランス料理は少し高いイメージがありますが、お手頃価格なお店もたくさんあります!また、フランスのパティスリーはパン屋さんと一緒になっていることが多く、日本よりも安くて美味しいガトーがたくさんあります!カフェに行けば5€前後で大きな一切れのケーキが出でくるのも魅力です!
語学学校ではフランス語+αで料理を学べるコースもあるので、パティシエや料理人を目指したい!という方にもおすすめのコースとなっています。

パリ・料理留学短期パッケージ
モンペリエ フランス語+料理

⑦留学生でも住宅補助が受けられる

フランス人であれば誰でも受けることのできるCAFという住宅補助がありますが、なんと留学生であってもその恩恵を受けることができます。フランス人であれば家庭状況や収入によって補助の額は変わるのですが、外国人留学生であれば1ヶ月MAX85€ということが多いようです。それでも1年間で1,020€の補助が受けられるので、留学生にとっては大変ありがたい補助制度です。CAFの補助を受けるにはフランスの銀行口座のRIB、住居証明書、学生証、パスポート、戸籍謄本/抄本(フランス語に法廷翻訳されたもの)が必要なので、日本で準備できるものはフランス渡航前に準備しておいたほうが、フランス到着後の手続きがスムーズにできますよ◎

⑧ヨーロッパ旅行がしやすい

フランスはヨーロッパの中でも中心に近い位置にあるので、スペイン、ドイツ、スイス、ベルギーはもちろん、イギリス、北欧、東欧旅行にも非常にアクセスの良い国です。RyanairやJetstarなどの格安航空を利用すれば、お得にヨーロッパ巡りができます!またFlixbusというバス会社は、国をまたいで運行しているので、時間はかかりますがとにかくお得に旅行したい!という方におすすめです。

⑨日本好きが多い

フランスでは日本語を勉強している学生がたくさんいますし、日本語を勉強していないフランス人であっても、日本のアニメや漫画、文化を好きな人が多く、友達が作りやすいです。毎年開催されているパリのジャパンエキスポはヨーロッパ最大級と言われており、フランス各地から日本好きの人達が集まります!また、パリだけでなくフランス各地でこのようなイベントが開催されていて、年々盛り上がりを見せています。

⑩意外と優しい

フランス人、特にパリの人は冷たいと言われていますが、そんなことありません!パリのメトロはエレベーターがないのですが、大きいスーツケースを持った観光客を見つければすぐに手伝ってくれますし、道に迷っていたら「大丈夫?」と声をかけてくれます。特に、カタコトでも一生懸命フランス語を話すと、上手だね!などと褒めてくれたりもします!

3. フランス留学5個のデメリット

3. フランス留学5個のデメリット

①都市部は物価・家賃が高い

地方に留学するのであれば、さほど気にする必要はありませんが、パリはやはり物価も家賃も他の都市と比べ物にならないくらい高いです。例えばメトロの切符であれば、パリだと1枚(Zone1のみ)1.90€ですが、地方都市だと1.60€ほどです。家賃に関しては9㎡のアパートが500€越え、一般的なアパートに住みたいのであれば1,000€越えは覚悟した方が良いということで、東京都心の家賃と同じくらいと考えるのが良いと思います。ただ、学生寮であればもう少し安いと思いますし、CAFを申請すれば負担も軽くなります。学生寮が見つからなかった場合は、コロカシオン(ルームシェア)を探すのがおすすめです。

②行政手続きが遅い

銀行開設、移民局手続き、学校登録、CAF申請など、とにかく行政にかかわる手続きはかなり遅いです。移民局手続きやCAFに関しては、オンライン上で手続きができるので良いですが、銀行開設はまず、Randez-vous(予約)を取らなければ開設手続きに進めません、その為開設手続きをしてからカード発行まで、2週間以上はかかります。また、SIMの解約などは手紙で郵送しなくてはならない、などオンラインでできる手続きはほとんどありません。また、電話であったとしても後回しにされることが多いので、フランスの行政手続きはとにかく「対面で直接」行うのが必須です。

③スリが多い

フランスは移民が多い為、SDF(ホームレス)の人も多いです。その為、お金のないSDFの人達が観光客の財布やスマートフォンを狙っています。時にはフランス人もそのターゲットになりますが、アジア人はお金を持っていると思われているので、狙われやすいです。パリでよくある手口は、グループで行動していて、メトロの中で誰かが観光客に話しかけ、気を取られているうちに他の人がスリを実行するというものです。鞄には常に手をかけておく、コートのポケットには貴重品を入れない、お金を要求されても無視する、ということを徹底すれば被害にあわずに済みますので、日ごろの注意で防ぐことができます。

④トイレが少ない

公共トイレはほとんどなく、あっても有料なことが多いです。また、飲食店のトイレは、飲食をした人のみが利用でき、レシートに書いてある暗証番号を入力しないと入れなくなっている場合が多いです。また、日本のように駅にトイレはないので、電車の中でトイレに行きたくなった場合は大変です。フランスでトイレに行きたくなった際は、大型ショッピングモールや映画館だと無料で入れることが多いので、そういった場所の把握をしておくといざという時に焦らずに済みますよ。

⑤日曜日はお店がほとんど休み

フランスはキリスト教国家なので、日曜日は原則営業禁止と定められています。ただ、すべてのお店が休みという訳ではなく、カフェやケバブ屋さん、レストランなどは開いていることもあります。しかし、スーパーはほとんどが休み、もしくは午前のみ営業ということが多いので、買い物をする際は注意が必要です。また、日曜日に開いているお店は月曜日に休みなど、一週間ずっと開いているお店はないに等しいです。

まとめ

まとめ

フランス留学の特徴はいががでしたでしょうか。「メリット・デメリットは分かったけど、自分に合っているか不安だな…。」という方もいるかもしれません。そこで、フランス留学に向いている人のポイントをお伝えいたします。

フランス留学に向いている人

・異文化を受け入れることができる人
フランスは日本とは全く違う国です。新しい文化に触れたとき、「日本ならこんなことはないのに…」となってしまうのは好ましくありません。「こういう国もあるんだな、そんなところもいいな」と思える人の方がフランス留学には向いていると思います。

・フランス語しか話さない環境に身を置きたい人
フランスの公用語はフランス語しかありません。パリであれば英語が通じることも多いですが、地方都市は英語が全く通じないこともあります。カナダやスイス、ベルギーのように公用語がいくつもある国で、フランス語だけではなく、ほかの言語も一緒に学びたい!という方にはフランスは向いていないかもしれません。英語は話さず、フランス語だけとにかく勉強できる環境がいい!という方にはピッタリの留学先です。

海外留学はほとんどの方がその身1つで飛び込んでいくものです。学生も社会人もいて、留学を決心する理由も人それぞれかと思います。もちろん不安を感じない人はいないかと思います。留学の準備、ビザ取得の方法など様々な疑問が不安につながっている場合もあるのではないでしょうか。特にお金の心配というのは大きな不安の1つかもしれません。何かとお金がかかる留学ですが、少しでも費用を抑えるために重要なのが留学を斡旋してくれる会社選びです。無料の留学エージェントでは、留学準備やビザ取得の方法以外に留学手続きも無料でしてくれます。学校によっては自分で手続きを行うよりも安い授業料(エージェント割引)になり、留学に関する多くの不明点の確認や相談にものってくれます。下記サイトの留学エージェントは、フランスで評判の高い学校の紹介だけでなく、数多くの留学生サポートの実績があり、留学生同士の紹介が多いのでぜひ参考にしてみてください。
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フランスは住めば住むほど、どんどんその魅力にはまり、世界中の国でフランスが一番好きになってしまう人も多いです。その感覚は普通に日本で過ごしていて味わえるものではありません。そして海外留学は一生に何度も経験できるものではなく、多くの人にとって貴重な経験になります。皆さんにとってフランス滞在が有意義な海外留学になるよう、心より応援しております!
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