• 2020/06/04
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トゥールーズ留学のメリット・デメリット

フランス留学の地として、あまり知られていないトゥールーズ。「トゥールーズに留学してみたい!」と思っても情報が少なく、自分に合っているのかわからないという方もいるかと思います。
トゥールーズは「バラ色の都市」として知られているように、フランスの中でも他の都市とは一味違った雰囲気があります。また、Violette(すみれ)やPastel(パステル染の原料になる花)でも有名な都市なんですよ!
今回はトゥールーズに交換留学で1年間滞在していた私の経験をもとに、トゥールーズ留学のメリット・デメリットを紹介します!

1. トゥールーズ基本情報

1. トゥールーズ基本情報

トゥールーズはフランス南部にある、フランス第四の都市です。日本からの直行便はなく、乗り継ぎが必要になります。街にはテラコッタレンガを多く使用した建物が多いことから「バラ色の都市」として親しまれています。また、スペインからフランスに流れるガロンヌ川が街を二つに分けるように横断していて、橋がいくつも架かっています。その中の一番古い橋をPont Neuf(ポン・ヌフ)と言い、トゥールーズで一番有名な橋となっています。気候は東京と同じくらいですが、夏は異常に暑く、40度を超えることもしばしば。積雪はほとんどありません。
この地方の方言、「オック語」は単語や発音がスペイン語とよく似ていますが、この地方でその昔使われていた言語です。「オック語」は日常会話で使う人がほとんどいないものの、メトロの車内アナウンスでフランス語に続いて流れるため、トゥールーズに住む人たちにとって慣れ親しんだ言語でもあります。

2. トゥールーズ10個のメリット

2. トゥールーズ10個のメリット

①世界遺産が多い地域にある

トゥールーズのある南仏地方には、世界遺産がたくさんあります!トゥールーズにはロマネスク教会最大級のサン・セルナン・バジリカ大聖堂やミディ運河が世界遺産として登録されていますし、トゥールーズ近辺にはカルカッソンヌの城塞都市、アルビの司教都市(トゥールーズ・ロートレックの出身地)、アヴィニョン歴史地区など、一度は訪れたい世界遺産が多く存在しています!
さらに、世界遺産ではないですが、ルルドという街には「奇跡の泉」と呼ばれる聖水があり、難病を治癒すると言われています。聖母マリアが出現したと言われるこの街は、トゥールーズからバスで約2時間、キリスト教の聖地でもあり、年間600万人が世界中から訪れています。
また、TGVを利用すればモンペリエ、マルセイユ、モナコ、ニースなど、地中海沿いの都市を観光することも可能ですので、短い滞在期間でも様々な都市に足を運ぶことができますよ◎

②物価・家賃が安い

トゥールーズはフランス第四の都市でありながら、物価はそれほど高くありません。交通定期は月に10.30€で、日本円にして1,500円もしません。家賃も学生寮(9㎡)はキッチン・トイレ・シャワー付きで月に270€、CAFが付いて185€程というところが多いです。また、コロカシオン(ルームシェア)をすれば、広めの部屋で学生寮よりも安く住める可能性がある上、面倒な入居手続きがないのでおすすめです。生活費が安いので、自炊をして食費を抑えれば、1カ月5万円以下で生活できますよ!

③学生都市

トゥールーズは、フランスの中でも特に学生が多い都市です。というのも、トゥールーズには大学が3つあるのですが、その中のひとつであるPaul Sabatier(ポール・サバティエ)大学が、ヨーロッパ最大級の規模を誇っているのです!そして、Jean Jaurès(ジャン・ジョレス)大学には日本語学科があり、日本語を学ぶ学生もたくさんいます。また、ジャン・ジョレス大学と1 Capitole(キャピトル第一)大学は日本の大学と交換留学の協定を結んでいるので、日本人の学生もこれらの大学に在籍しています。「自分の大学にはトゥールーズの大学との協定はないし…」「私は大学生じゃないから…」という方も安心してください。トゥールーズには大学付属の語学学校、私立の語学学校がいくつかあります!

トゥールーズの私立語学学校

④ラグビーが盛ん

フランスは2018年のサッカーワールドカップで優勝をするなど、サッカーが強い国として有名ですよね。もちろんサッカーも盛んで、最近では日本人の昌子源選手がToulouse Football Clubに移籍したことも記憶に新しいです。しかし、トゥールーズはサッカーよりもラグビーの方が人気で、Stade Toulousainは2019年のフランス国内チャンピオンにもなっているんです!Stade Tolulousainのサポーターは優勝の際、応援歌の一部である「Qui ne saute pas n’est pas Toulousain !!」というフレーズをトゥールーズの中心であるキャピトル広場に集まって熱唱していました!

⑤美食の都市

トゥールーズは言わずと知れた、鴨料理が有名な都市。鴨のコンフィやフォアグラなど、鴨料理専門店も多く軒を連ねます。郷土料理のカスレには、白いんげん豆、ソーセージや豚肉、そして鴨のコンフィが!日本人にはあまり鴨を食べる習慣はないですが、鶏肉よりもさっぱりしていてヘルシーな感じがしました◎

⑥航空宇宙産業が盛ん

トゥールーズにはアメリカのボーイング社と並ぶ、世界二大飛行機メーカー「エアバス社」の本社があります。会社はトゥールーズのBlagnac(ブラニャック)空港に隣接していて、空港に向かうトラムから見えます。実際にここで飛行機の製造をしており、見学ツアーで中を覗くこともできます!
また、トゥールーズは宇宙産業でも有名で、国立宇宙センターがあります。こちらの国立宇宙センターは一般には公開されていませんが、「シテ・ド・レスパス」というテーマパークがあり、楽しく宇宙について学ぶことができます。

⑦スペインへのアクセスが良い

トゥールーズは何といってもスペインに近いです!ヨーロッパに行ったらスペインの「サクラダファミリア」を見たい、「グエル公園」や「カサ・ミラ」に行きたい、という方も多いのではないでしょうか。サクラダファミリア、グエル公園、カサ・ミラがあるのはスペインのバルセロナ。トゥールーズからは電車で4時間、バスで6時間なので、なんとパリよりも近いんです!夜行バスで往復すれば宿泊費用もかからず、学校が休みの土日で観光できますよ!また、スペインのバスク地方も近いので、トゥールーズ滞在中は何回もスペインに行くという人も少なくありません◎

⑧人が温かい

これはどの国にも言えることかもしれませんが、やはり北部よりも南部の方が人が温かく、のんびりしています。また、トゥールーズはアジア人観光客がそれほど多い都市ではないので、アジア人は現地に住んでいる人がほとんどです。それが分かっているからか、街を歩いていても差別的な視線を感じることはまずありません。治安に関しても、日本とまではいきませんが、パリとは比べ物にならない程良いです。スリに合うことはほとんどなく、夜中に一人で歩けるようなエリアもあります。

⑨日本人が少ない

トゥールーズは、フランス留学の都市としてあまり知られておらず、日本人留学生も少ないです。せっかく留学に来ても、クラスに日本人がたくさんいる、となると日本語で話す機会も多くなってしまいますよね。フランス語だけ話す環境にいたい!と考えている方に、トゥールーズはピッタリの留学先です。
日本人が少ないとはいえ、トゥールーズには日本語学科のある大学があり、日本語を学んでいる学生がたくさんいます。よって、日本語を勉強するフランス人と簡単に出会える機会が多く設けられています。その中の一つとして、毎週水曜日Le Seventiesというバーで言語交換パーティーがありますが、そこに行けばゲームをしながら日本語とフランス語の言語交換ができ、友達も作れるのでとてもおすすめです◎

⑩冬はピレネー山脈でスキー

トゥールーズはピレネー山脈に近いこともあって、バスでスキーツアーに参加できます!日本の山では見れないような一面雪景色の中で、スキーやスノーボードを一度はしてみたくありませんか?スキー好きのトゥールーズ留学なら、断然冬がおすすめです!

3. トゥールーズ5個のデメリット

3. トゥールーズ5個のデメリット

①英語はあまり通じない

パリほどの観光地ではないため、フランス語しか話せない人もいます。ただ、スペイン人観光客は多いので、スペイン語が達者な人は多いです。トゥールーズの中でも観光スポットのようなところでない限り、初めからノーマルスピードのフランス語で話しかけてきます。フランス語初心者の方など、英語で補っていきたい部分がある方にとって、初めは慣れるまで大変かもしれません。

②パリから遠い

日本からの到着時や手続きで何かとパリを訪れることがあると思います。また、フランスが初めてなら、パリの観光もしたいですよね。しかし、トゥールーズはパリから少し遠いです。TGVで6時間弱、バスで9時間なので、行くだけでも疲れてしまいます。滞在中はパリを何度も観光したい!と思っている方は、少し費用がかさんでしまうかもしれません。

③日本食が手に入りづらい

トゥールーズには日本食品を専門に取り扱っているスーパーはありません。一番大きいアジアンスーパーは「Paris Store」というのですが、中国の食品が中心で、その他アジア諸国の食品は少しだけです。ソースやわかめ、梅干しなどフランスの一般的なスーパーで購入できない日本食品の補助程度に考えておくと良いと思います。

④フランスさは少ない

フランスと言って一番に想像するのはパリのような景色だと思いますが、トゥールーズはそういった日本人の持つフランスのイメージとは違う都市です。また、フランスはトゥールーズだけでなく、都市ごとに特有の雰囲気があるので、フランスがすべてパリのような街並みではありません。パリのようなフランスに憧れてフランス留学をするなら、パリに留学することをおすすめします。「パリはちょっと自分には合っていないかも…」と感じたり、「パリは行ったことがあるからいいかな」という方にトゥールーズは合っていると思います!

⑤仕事が見つけづらい

日本人がワーキングホリデーや長期学生ビザでフランスに来て働こうと思った際、パリは日本食レストランや観光地が多いので、仕事が見つけやすいです。しかし、トゥールーズは日本食レストランの数も少なく、夫婦で切り盛りしているようなお店も多いので、雇ってくれるお店は少ないです。また、フランスでは現地の学生もアルバイトを見つけるのは難しいので、そんな中、日本人留学生が仕事を見つけるには少し時間がかかります。

まとめ

まとめ

以上、トゥールーズのメリットとデメリットから、トゥールーズ留学に向いている人は
・とにかく留学費用を抑えたい
・フランス人学生の友達がたくさんほしい
・日本人が少ない環境で学習したい
・旅行好き
・パリは怖いイメージがある
という人で、

逆に、トゥールーズ留学に向かない人は
・パリのようなフランスに憧れている
・英語が通じる環境がいい
・日本人がいる方が安心する
・ワーキングホリデーをする予定
という人になります。

海外留学はほとんどの方がその身1つで飛び込んでいくものです。学生も社会人もいて、留学を決心する理由も人それぞれかと思います。もちろん不安を感じない人はいないかと思います。留学の準備、ビザ取得の方法など様々な疑問が不安につながっている場合もあるのではないでしょうか。特にお金の心配というのは大きな不安の1つかもしれません。何かとお金がかかる留学ですが、少しでも費用を抑えるために重要なのが留学を斡旋してくれる会社選びです。無料の留学エージェントでは、留学準備やビザ取得の方法以外に留学手続きも無料でしてくれます。学校によっては自分で手続きを行うよりも安い授業料(エージェント割引)になり、留学に関する多くの不明点の確認や相談にものってくれます。下記サイトの留学エージェントは、フランスで評判の高い学校の紹介だけでなく、数多くの留学生サポートの実績があり、留学生同士の紹介が多いのでぜひ参考にしてみてください。
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