- 2018/04/07
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- 豆知識
アメリカ英語とイギリス英語!○○じゃ通じない?!誤解を招くかもしれない英語の単語・表現をピックアップ
「イギリス英語VSアメリカ英語」。これは英語を使う人たちの間で「盛り上がる話のトピック」の定番ではないでしょうか?微妙な文法の違い、単語の意味、アクセントなど、どちらの種類を特徴付ける要素は色々あります。
言語学の視点から見るとどちらかが「良い」ということは一切なく、あくまでも社会的なイメージが違うということなので、「VS」という表現は不適切かもしれないですが、それでも言葉の特徴的な違いは時にコミュニケーションミスやすれ違いにも発展してしまうことがあるのは事実です。
ここでは、ちょっと愉快な誤解を引き起こしてしまうかもしれない単語や表現をピックアップしていきます。違うポイントとしてよく上げられる「定番」と、筆者個人的に思う「これはすぐには思いつかないのでは?」という「意外」なものをまとめました。
~定番編~ 1.1 「パンツ」
本当によく指摘されるちょっとユーモラスな意味の違いですね。
「パンツ」はアメリカでは衣類、「ズボン」のこと。しかし、イギリスでは「下着」の意味になります。デパートや洋服店に行って店員さんにものの場所を尋ねてみたら思ったのと違う商品に連れて行かれた…ということになるかもしれないです。
ところでこの単語、日本語では状況によって「ズボン」と「下着」両方の意味で使われていますね。言葉は面白い、と改めて思わせてくれる興味深いポイントです。
~定番編~ 1.2 「バスルーム」
バスルームとは、お風呂場のことか、それともトイレがある部屋のことか?
もしトイレもお風呂も同じ部屋にある作りの家だったら、どちらでも正解になりますが…よくジョークや笑い話のネタにされる言葉の違いです!
実生活の中ではさすがに相手も状況を見て察してくださり、突っ込まれることはあまりないと思いますが、いつの時も愉快な話の種にはなれます。
~意外編~ 2.1 「ダウンタウン」
アメリカ、特にニューヨークに行ったことがある方は、街の繁華街を表す単語として「ダウンタウン」という言葉を使うことになじみがあるかもしれないですが、これはイギリスでは一般的に使用される言葉ではありません。意味は通じても、自主的に現地の人が口にするのを聞くことはおそらくないでしょう。
※「アップタウン」「ミッドタウン」という単語も要注意です!
では、街の賑やかな地区、お店やレストランなどが集まるお出かけや観光にもってこいのエリアのことはなんと言えば良いのでしょう?
このようなエリアは街の中心部にあたることが多いので、「City Centre」(シティ・センター、訳「街の中心」)が良いでしょう。あるいは「Central(セントラル)+都市名」と、具体的に言うのも良いです。たとえばイギリスの首都なら「セントラルロンドン」ですね。
~意外編~ 2.2 「サブウェイ」
この表現も、イギリスで使うと某サンドウィッチチェーン店のほうを先に思い浮かべる人が多く出てくるかもしれないです(笑)。
地下鉄のことは「Underground (アンダーグラウンド)」と言えばおそらく問題ないです。ロンドンにいる場合は愛称の「Tube(チューブ)」を使うとツウな感じがします。ロンドンに慣れている人はむしろ他の街にいるのに地下鉄のことを「チューブ」と呼んでしまうことも…「あるある」です!
~番外編~ 3.「スタイルが良い」
これはアメリカ・イギリス英語関係なく、日本と英語圏「言葉の意味が違う」表現です。
日本語の中で「彼女、スタイルがいいね」というと、意味的にはたとえばモデルさんのような体型をしているなど、プロポーションの良いボディの持ち主だという要素がきっと強いですね。
ですが、これを英語に訳して「She has good style)」と言ったとしましょう。
現地の人はきっと「あの人はファッションのセンスがいいんだな」と思います。「Style」という単語に体型の良し悪しを表す意味はなく、「おしゃれ感」や「○○流」という感じの「やり方・あり方」を意味していることが多いので、英語で言う「スタイルがいい」とは、おしゃれ、かっこいいという意味で取られるでしょう。
どちらにしても言われている本人にとってはほめ言葉ですが、日本人と現地の人とでは意味合いが変わってくるので、ちょっとした勘違いにもなるかもしれないです。
まとめ
今回は、視点がイギリス寄りの筆者による「言葉の違い」をピックアップしてみましたが、イギリス・アメリカ留学経験者の皆様、「確かに!」や「そうだったの?」と思ったポイントはございますか?これから留学に行こうと考えている皆様、「じゃあ気をつけておこう!」と思ったりしましたか? 少々マニアックな「気づき」による記事になりましたが、楽しんで頂けましたらとても嬉しいです!
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このコラムの著者
きえちゃん
日本人でも英国人でもなく、ロンドン人です。
ロンドンで一番好きな場所はサウスバンク。
使える言語の数はきっと永久に「2.5」。
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