- 2019/05/07
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- フランス
- 海外生活情報
アヌシーってどんなところ?
こんにちは!2019年4⽉からフランスで⽣活を始めた、ライターのらいちゅうです。
多くの⽅は「パリは知っている」「パリは⾏ったことがある」のではないでしょうか?ですが、地⽅都市は意外と知られていませんし、⾏く機会もない…という⽅が多いと思います。私もフランスに来るまではフランスのことをあまり知らず、都市や地⽅の名前、位置関係などはちんぷんかんぷんでした…!ですが、フランスは各地に独⾃の⾵⼟や歴史があり、それに根ざした⻝や⽂化があることを知りました。これが本当に奥深いんです。
私が住んでいるAnnecy(アヌシー)は地⽅都市ですが、⼤都市でないため⽇本の⽅には馴染みが少ないと思います。今⽇はそんなメジャーでない都市・アヌシーの魅⼒をお伝えしたいと思います☆
1、 どこにあるの?
ヘキサゴンと呼ばれることもある6⻆形の国⼟を持つフランスは、その国内に13の地域(レジオンrégion)を持っています(※2016年までは地域圏は22あったそうですが、再編されたとのこと)。レジオンの中はさらに細かい県(デパルトマンdépartement)に分かれていて、各県内の主要都市は県庁所在地を担います。⽇本の関東や中部といった地域と各都道府県の分け⽅に似ていますね。
私のいるアヌシーは、Auvergne Rhone-Alpes(オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ)地域圏に属していて、その中には国内第2の都市であるLyon(リヨン)があります。アヌシーはリヨンより更にアルプス⼭脈寄りにあり、県はHaute-Savoie(オート=サヴォワ)に属しています。県内では⼀番の主要都市です。アヌシーはアルプスの氷河から流れ出る⽔でできたアヌシー湖の湖岸に発展した街で、街中からは湖と雄⼤なアルプスの⼭々を⾒ることができます!また、アヌシーから隣国スイスのGenève(ジュネーブ)まではとても近く⾞で20〜30分程なので、アヌシーに住みながら仕事でジュネーブへ通っている⼈も多くいます。
2、アヌシーを知る!
オート=サヴォワ県内の平均標⾼は約1000Mだそうですが、アヌシーは約450Mと、アルプスに属する街としては標⾼が低めです。⼭が近いため冬が⻑く寒いのかと思いきや、四季ははっきりしていて季節感は⽇本とあまり変わらないようです。真夏には35度近くの気温になることもあるのだとか…!ただし湿度はあまりないので、⽇本のように蒸し暑く不快な感じにはならないそうです。
そんなアヌシーが属するオート=サヴォワの名称は、フランス⾰命時代にナポレオン3世によって名付けられましたが、この地域は、それまではサヴォイア家が治める独⽴国家サルデーニャ王国でした。この封建国家はなんと11世紀から続いていたというから驚きです!フランス王とは対⽴関係にあったため、⻑い歴史の中で領⼟は要塞化が進められたそうで、オート=サヴォワ県内各地には要塞を兼ねたお城が数多く残っています。アヌシーにも12世紀に建てられたお城があります。⽯造りのお城なため華やかさはなく質実剛健な佇まいですが、中世のヨーロッパを感じられとても雰囲気があります。
歴史の中で、アヌシーは宗教⾰命時代に対抗宗教改⾰派の拠点になったことで有名なんだそうです。街が主要都市として古くから機能していたため、街中には中世の⾯影を残す建造物が多く残っていて、その中でも、アヌシー湖から引かれたThiou(ティウー)運河沿いに建てられた12〜17世紀の街並みは「アルプスのベネチア」と呼ばれ、地元⺠、多くの観光客に愛される⼈気のエリアになっています!
3、みんなが好きなあのチーズ
古い歴史を持つアヌシー、もちろん⻝⽂化も発達してきました!アヌシーのあるオート=サヴォワ県はワイン⽣産なども⾏なっていますが、⼀番は何と⾔っても「酪農」です。アルプス麓の肥沃な⼟地、新鮮な空気、⽔は、乳⽜や⼭⽺の飼育に適していて、県内では⾄る所で放牧された家畜を⾒ることができます。美味しい草を⻝べて育った家畜から取れる新鮮なミルクは、皆さんも知るあのチーズへと変身します!そう、ラクレットチーズです!!!
アルプスの少⼥ハイジで、ハイジがいつも美味しそうに⻝べていたあのチーズ、あれがラクレットチーズです!この地⽅が発祥のチーズだったんですね〜。因みに、ラクレットというと、チーズを溶かし削り取って、じゃがいもにたっぷりとかけいただく料理も想像しますよね?これはラクレットチーズを使って作る料理のため、ラクレットと呼ばれるようになったそうです。オート=サヴォワ県では冬の間⻝料が豊富でなく、保存⻝であるラクレットチーズとじゃがいもを美味しく⻝べるために考え出された料理なんだそうです。
同じような発想で⽣まれたこの地⽅の料理には、チーズフォンデュもあります。昔は週に1回しかパンの配給がなかったそうで、硬くなって⻝べられなくなってしまったパンを美味しく⻝べようとして⽣まれたのがフォンデュなんだそうです。フォンデュにはスイスのグリュイエールチーズやオート=サヴォワ県のボーフォールチーズなどが使われます。
4、アヌシーで留学
⼭や湖、牧歌的な⾵景が好きな⽅、フランスにいながらアルプスの息吹を感じたい⽅、フランスの地元⾊が強く感じられる街に興味がある⽅、アヌシーはそんな⽅にぴったりの留学先だと思います。
アヌシーはとても安全ですし街も清潔なので、⼀⼈歩きをしても怖さや不安さはありませんし、国際都市・ジュネーブの近くなので、⽇本からのアクセスも抜群!滞在中にフランス国内旅⾏やヨーロッパ旅⾏に⾏きたい時も、ジュネーブ国際空港から各地へひとっ⾶びです☆ ⼤都市でないため街中はそこまで多国籍ではなく、移⺠や留学⽣も多くは⾒かけません。そのため、真剣にフランス語を学びたい⽅にはとても良い環境だと思います。
私の知る限り、アヌシーには2つの語学学校があります。
IPALPES イーファルプ |
25年以上の実績がある学校。アヌシー中⼼地にあり便利、周辺は賑やか。専⾨学校とキャンパスをシェアしている。 |
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CILFA シルファ |
Qualite FLEレーベルで3つ星獲得の学校。DELF、DALFの試験会場で、試験対策コースも提供。街外れにあるため旧市街や繁華街は遠め。 |
どちらも良い学校との評判ですが、学校は⾃分の⽬的にあったところを選ぶのが⼀番だと思うので、それぞれで提供されているコース、バリエーション、内容やエクストラカリキュラムなどを⾒⽐べて選んでみてください。
⾃分で調べるのが難しい場合は、留学エージェントに相談してみることもおすすめです。情報も確実ですし、⾃分にとって⼀番良いプランについてアドバイスをもらえることが多いです。私もカナダへ⼤学留学した際は、エージェントにお世話になりました。
留学Thank you!(株式会社DEOW)さんは、留学カウンセリング=何回受けても無料、学校や学⽣ビザの⼿配=これも無料!で承ってくれる⼤変ありがた〜いエージェントで、取り合えず相談してみるだけ…という⽅も丁寧に対応してくれます。留学することを少し考えてみようかなという⽅にも問い合わせしやすいエージェントだと思うので、悩んでらっしゃる⽅はぜひ相談してみてください☆
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5、まとめ
今回は私が暮らしているアヌシーについて、どんなところなのかを紹介してみました!フランスはパリや南仏のイメージが強いですが、アルプス寄りもとても素敵で、豊かな⾵⼟、⽂化があり⾯⽩いです。スイスが近いからか、⼈々は国際的でフェアなマインドを持っていて、地⽅都市だからといって差別意識を持った⼈が多い訳でもなく、フランス語のアクセント(=⽅⾔)が強い訳でもありません。⽣活するのにも、留学するのにも、とても適した素敵な街、アヌシーをぜひ選択の候補に加えてみてください☆
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このコラムの著者
らいちゅう
小学生でオーストラリア、高校生でカナダへ短期留学を経験。
18歳からはカナダの大学へ進学し、学生と社会人で6年滞在しました。
2019年に仏語を習得すべくフランス・アヌシーに留学。現在もフランスに住んでいます。
趣味はフィルム写真を撮ること、美術館巡り、旅行も好きです。(^▽^)/
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カナダ、アメリカ、フィジー、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、台湾、タイ、イギリス、フランス、ベルギー、イタリア、クロアチア、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ポーランド、スイス、ギリシャ、モナコ公国、オーストリア、オランダ、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ
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