- 2017/07/20
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- 勉強方法
英語習得はスポーツの上達と似ている!
私は留学前の相談者に対して、「英語の習得はスポーツの上達と似ている」ということをしばしばお話しします。これは決してスポーツができなければならないという意味ではありません。たとえ話です。早速、この意味をご紹介しましょう。
目次
サッカーの上達方法に例えてみると
たとえば、サッカーの上達を例に解説します。今やサッカー界ではたくさんの日本人選手が世界を舞台に大活躍していますね。そこである少年が、将来、本田選手や香川選手のように世界で活躍する選手になりたいと思い、サッカーの本場であるイギリスへ、サッカーのキャンプツアーに参加したとします。そのツアーでは何と世界でトップクラスのあるクラブチームのスタジアムでキャンプをはれるようです。さらに、そこで指導をしてくれるコーチ陣も、そのクラブチームに所属しているプロの専属コーチです。またボールからスパイクなどサッカーに必要な良質な用具もすべて取りそろっているとします。まさに有り得ないような待遇を参加者に提供するキャンプツアーでした。
キャンプに参加しただけでサッカーの上達は見込めるでしょうか?
答えはNOです。
そんなことはありませんよね?いくら素晴らしい環境のみが用意されたからといっても、そこにいるだけではサッカーの上達は見込めないはずです。上達するためには、コーチのアドバイスをしっかり聞き、理解をした上で、実際、自分でも何度も試し、それが自然な動きになるまで繰り返し練習が必要です。それだけではありません。集合練習以外の時間帯にも、体力作りのため走りこみなど基礎トレーニングなどが必要でしょう。また体を作るという意味でも、栄養バランスも大切ですから、食事などにも気を使う必要もあるかもしれません。
つまり、どんなにいい環境を用意されたからといっても、それらの環境をいかに自分が有効に使うかがサッカー上達のポイントのはずです。
サッカーと語学の上達は一緒
たとえば、あなたが留学当初、現地でも評判も良く、人気のある語学スクールに通うとします。そこには教室もあれば、教え方が上手な先生もいます。いい教材も用意されています。
さぁ、その学校にあなたが入ったとしたら、あなたはその環境の中にいるだけで英語が流暢になれるでしょうか?そんなことはありませんね。その証拠にどんなに評判の良い語学学校に通ったとしても、上達する人、しない人はいるのです。同じ環境の中にも関わらずです。
そこで先ほどのサッカーキャンプの例を当てはめてみましょう。
その学校の教室がサッカーのスタジアムであり、先生がコーチであり、教材がサッカー用具にあたります。上達するためには、先ほどの少年のように、そこでコーチのアドバイスを聞き、自分でも実践し自然の動きになるよう努力したように、あなたも先生の授業を聞き、実際に英語を使って話してみる。少年は集合練習以外の時間帯に基礎トレーニングをしたように、あなたは授業が終わったら、学校学んだ英語表現を学校を離れた後にも実際に使ってみたり、学校外の人達との意識的にコミュニケーションをはかる機会を設け、交流をはかっていくことで英語が上達していくのです。
つまり、英語の習得であってもスポーツの上達と同様で、与えられた環境の中で、自分がその環境をどう使い、生かしていくかによって上達度がガラッと変わってしまうのです。
みなさんにこの話をした理由
なぜこんなことを敢えてご紹介するかというと、多くの留学生は、留学当初は、英語を流暢に話せるようになりたいという目的があったものの、語学学校に通っているうちに、いつしか気づかずうちに語学学校に通うこと自体が目的にすり替わってしまっているケースが実に多いのです。そうなると、語学学校に通ってさえいれば今日一日の目的を達したとばかり安心してしまう。つまり、学校を離れた瞬間から今日の英語を学ぶ時間は終了したとばかり、英語を学ぶモードから、日本語モードにすり替わってしまうのです。これは実に勿体ない状況です。
日本と海外で英語を勉強する一番の大きな違いは何でしょうか?
そうです。海外は24時間が英語を勉強できる環境であるということ。
これは大切なことなので、何度でも自分に言い聞かせてもらいたい言葉です。24時間が英語を勉強できる環境なのですから、学校を離れた後も一日中ずっと英語を学べるわけです。そんな英語を学ぶのに絶好の機会をあなたならどう生かしていきますか?
留学してみたい、でも何から始めればいいかわからないという方は…
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このコラムの著者
あうとりがー
有限会社あうとりがー 代表取締役
●国家資格 2級 キャリア・コンサルティング技能士
●国家資格 キャリアコンサルタント
●総合旅行業務取扱管理者
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、スイスに本部を持つ、世界最大級の国際教育機関の日本支社に11年間勤務。2003年に独立し、留学コンサルティング会社、有限会社あうとりがーを設立。その後、留学生の出口である帰国後の就職・キャリア教育の重要性に着目し、2010年、留学生向け就職支援・研修会社にて留学生のキャリア支援にも携わる。その経験を生かし、現在、自社において、留学およびキャリアの両面から留学生を支援している。国内初の留学・キャリアコンサルタントとして活動中。
これまで 留学生支援を開始以来、25年間で、のべ10,000 名を超える留学生に接し、留学希望者や留学生帰国者対象に留学・キャリア講演をはじめ、キャリアコンサルティング・就職支援を行なう。
現在、一般社団法人JAOS海外留学協議会【 Global ACE 】(厚生労働省委託事業)において全国のキャリアコンサルタント 31名をまとめるスーパーバイザー役を担当し、キャリアコンサルタントに対して、留学生に対峙する際の助言・指導を行っている。
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