- 2017/05/11
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- フィリピン
- 留学準備
欧米留学 vs フィリピン留学 授業・滞在先・費用の比較とおすすめポイント
1. 授業スタイル-グループ or マンツーマン
まず、欧米の授業スタイルですが、一般的な語学学校の場合は、「グループレッスン」が主流となります。国や学校によって1クラスの人数に違いはありますが、10名〜15名くらいのところが多いようです。クラス構成も一般英語コースをベースとしながら午後の選択授業やビジネス英語コースなどの目的に合わせたクラスを選んでいきます。校風は自由な雰囲気の学校が多い傾向にあります。
一方、フィリピン留学の場合は、「マンツーマンレッスン」が基本となります。
1日あたり6時間から8時間くらいは、みっちりと先生との1対1で英語に取り組みます。英語の4技能のうち、スピーキングとリスニングが苦手と言われている日本人には合っている勉強法と言えます。校風は、韓国発祥のスパルタ式に代表されるように、厳しめの学校が多い傾向にあります。
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筆者自身も両方の授業スタイルを経験して、双方に違った魅力があるように思います。例えば、なるべく外国人と交流を深めたいという目的の人なら、欧米の方が国籍バランスも調整している学校が多いので、あっているでしょう。
また、渡航できる時間が限られていて、とにかく会話力を伸ばしたいというタイプの人なら、フィリピン留学のマンツーマンレッスンは、明るいフィリピン人の先生と話しやすい雰囲気の中、最大限の効果を発揮するでしょう。
2. 滞在方法-ホームステイ or 寮・ホテル
次に滞在方法ですが、欧米の場合も国や学校によって変わってきます。例えば、アメリカの場合を例にとって考えますと、滞在の人気ナンバーワンは、ホームステイです。アメリカの場合は、一般的にお食事は1日2回(朝と夕方)、一人一部屋が与えられて、ホストファミリーと同居します。留学して最初に話すローカルの人がホストマザーということも珍しくありません。ファミリーによってお話好きな人とそうでない人はいますが、コミュニケーションが生まれますし、一般家庭の雰囲気を味わえるホームステイはオススメです。あとは、民間や大学の寮も人気です。留学生同士で部屋をシェアすることも多いので、費用も抑えられますし、友人も作りやすいメリットがあります。
一方、フィリピンの方は、学校の敷地内の寮に滞在するスタイルが主流です。部屋は1部屋につき2人〜4人くらいでシェアすることが多く、安全管理上の理由から門限を設けている施設も多くなっています。
フィリピンの学校は韓国資本と日本資本に分かれますが、日本資本の学校を中心にホテル滞在のスタイルも最近は出てきています。日本人の社会人を中心に人気があるようです。
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渡航先が欧米なら、ホームステイは一度は経験しておいて損はないでしょう。筆者もカナダやアメリカ、ニュージーランドなどでホームステイを経験したことがありますが、今でもそれぞれ心に残っています。何気ないことかもしれないですが、海外での通学やファミリーとの会話だけでも特別感があったりするものです。アメリカの生活を直接体験できるのがホームステイのいいところです。
近年は、フィリピンの滞在のバリエーションも前述の通り増えています。社会人の方でシェアルームはちょっと。。という方なら、無理せずホテル滞在も快適ですし、最近は初めからホテル滞在型の日本資本の学校なども出てきています。
3. 費用-高い or 安い
授業料に関しては、欧米もフィリピンも学校やコース、レートによっても費用は様々ですが、一般的にフィリピンの方が格安となります。
学校によっては、欧米の語学学校の半額近い授業料のところもあり、リーズナブルな価格設定がフィリピン留学の魅力でもあります。
また、授業料以外にも留学にかかる費用の要素として、「航空券」「滞在費」「生活費」などがありますが、それらも欧米に比べ、フィリピンの方が費用を安く抑えることができるでしょう。
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欧米でも費用を抑える方法もあります。まず滞在方法の見直しが挙げられます。例えば、欧米で中長期(3ヶ月間以上)の留学ですと、フラットシェアなどで家賃を分担する方法も一つです。フラットシェアとは、例えば3DKの部屋を3人で滞在するイメージです。また寮でもシェアルームを選択するとグッとトータルの費用が違ってきます。逆にフィリピンで滞在の費用を抑え過ぎると、日本との生活のギャップがありすぎてストレスになる場合もありますので、注意が必要です。
次に生活費に関しては、キッチンが使用できる環境があれば、自炊すると抑えることができます。これは長期留学の場合は、体調管理にもつながる利点もあります。
最後に、これはフィリピンが中心となりますが、航空券に関してもLCC(ローコストキャリア)をうまく活用するという方法もあります。予約のタイミングによっては、お得なキャンペーン価格で利用できることも。例えば、セブ島留学でのLCCですとセブ・パシフィックなどは、成田から直行便も就航していて便利になっています。ただし、発券リミットやキャンセル規定は通常の航空券よりもシビアになっている場合も多いので、ビザを申請している場合などは注意が必要です。
まとめ
今回は、欧米とフィリピンの留学スタイルの違いについてお話しましたが、参考になれば幸いです。
次回は、フィリピン留学の中でも人気のセブ島留学についてお話させていただく予定です。お楽しみに。
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このコラムの著者
りゅうがくソムリエ
留学ソムリエ代表
国際教育・法人コンサルタント
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)幹事
JAOS認定留学カウンセラー
1970年京都市生まれ。
高校1年生の時に姉妹都市交流の一環でアメリカのボストンに渡米。京都の大学時代はバックパッカーとしてヨーロッパやアメリカを旅する。大学卒業後は、関西の小売業でセールスやマーケティングに約10年間携わり、その後研修のためカナダに渡航。帰国後は、大手留学エージェントのチーフカウンセラーとして1,000名以上の留学に関わる。
紹介した主な国はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。その後、米国の教育団体のディレクターとして約6年間、日本や東南アジアの教育機関および企業との連携によりグローバル人材育成に尽力。
また高校交換留学や東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも関わる。
現在は「留学ソムリエ」として法人コンサルティング事業や国際教育に関する情報発信を広く行う。全国の大学や高校、留学イベントでの講演実績は多数。今までに訪れた国は30カ国以上。
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