• 2017/10/12
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  • 留学準備

親に留学を反対されたときの“とっておき”の説得術とは?

私はこれまでに、親に留学を反対され、どのように説得すればいいかで悩み、
相談に来た留学希望者に何人も会いました。今回は親の説得に成功した留学生の方法について述べたいと思います。

1.はじめに

私はこれまでに、親に留学を反対され、どのように説得すればいいかで悩み、 相談に来た留学希望者に何人も会いました。今回は親の説得に成功した留学生の方法について述べたいと思います。

2. 留学するのに親の承認は必要か?

2. 留学するのに親の承認は必要か?

そもそも留学するのに、親の承認は必要でしょうか?私はこれまで10,000人以上の留学生と接してきた経験から言えば、親の承認は必要だと考えています。

その理由としては、留学先では何が起こるか分からないことが挙げられます。留学にハプニングはつきものです。お金を紛失したり、予定以上にお金を使ってしまったり、取られてしまったりすることもあるかもしれません。また、足りないモノや必要なモノを日本に置いたまま渡航してしまい、それを留学先まで送って欲しいと思うこともあるかもしれません。そんな時には、日本の家族の協力がとても助かるのです。

しかし、家族に助けを求めたい場面が生じた際に、家族が留学に協力的でない場合には、助けを依頼することすらできないでしょう。反対に、家族の了承を得ていれば、留学先で必要なとき、困ったときに援助も快く引き受けてもらえるでしょう。万が一、留学後に、挫折してしまったり、何らかの理由から留学を断念せざるを得なくなり、途中帰国するようなときであっても、家族は温かく迎えてくれるはずです。その意味においても、家族、親の同意は必要であり、何かあったときにはとても助かります。親の同意を得てから留学したいものです。

だからといって、親に留学したいことを打ち明けたときに、「はい、分かりました!」とすんなり返事がもらえるとはかぎりません。意外と反対されるケースは多いのではないでしょうか? 「今さら留学に行って何をするの?」「帰国した後は大丈夫なの?」など、これらは留学を打ち明けたときに親から良く聞かれる質問ですよね。

ではどのように親を説得すればいいのでしょうか?ここでは、実際に留学生が実践し、 功を奏した方法を二つ紹介します。

3.“とっておきの”親の説得術その1

3.“とっておきの”親の説得術その1

一つは、親に対してしっかりとプレゼンテーションをすることです。

親に留学を打ち明ける際、いきなり『留学します!』と言ったところで、おそらく納得はしてくれないでしょう。後先考えずに、軽い気持ちで留学したいと言っているように思われる可能性があるからです。留学経験がある親であれば留学のイメージは湧きますが、留学したことがない親からすると、留学は全く異次元の世界であり、想像すらできないわけです。となると、やれ目的はどうだ、とか治安が悪いとか、危険だとか、いわゆるステレオタイプの留学に対するマイナスなイメージを引っ張って来ざるを得ません。

では、そんな親の留学に対するマイナスイメージを払拭するにはどうするか? ここで、あなたがやるべきことは、親が心配な点、気がかりな点などをあらかじめ確認しておき、それを一つずつ解消していくよう情報を収集することです。つまり、親が安心でき、しっかりと理解しやすいように、言葉だけではなく、資料なども用意したり、紙にまとめるなど視覚化しておくことがポイントです。 どこの国や都市に留学するのか。留学期間は?参加するプログラムは?そこで何が学べるのか? 学んだあとはどんなキャリアパスが開けてくるのか?留学中の資金計画など。これらをまとめてみることです。そのあたりは留学カウンセラーに相談して決めても良いでしょう。プロのアドバイスを入れられるのでとても効率的です。

そうすることで、あなたの熱意も伝わるでしょうし、言葉ではなく、資料を見せながらプレゼンテーションをしていますので、説得しやすいのです。 このようなプレゼンテーションは親の理解を得るためにとても有効な手段です。

4.“とっておきの”親の説得術その2

4.“とっておきの”親の説得術その2

もう一つは、親に手紙を書くことです。

言葉ではつい口論になってしまいそうな方にはお勧めです。この効果は絶大です。これまで何人もの留学生にアドバイスをし、成功した方法です。 手紙には自分の留学に対する思いをひたすら書くのです。言葉ではなかなか言えないことも手紙にすると素直な気持ちが書けるものです。普段子供から手紙をもらわない親からすると、最初はびっくりするかもしれません。だからこそ、効果があるわけです。手紙にすることであなたの想いは十分に伝わるはずです。 手紙を書く際に大切なことは、手紙の冒頭に、『いつも心配してくれてありがとう』と感謝の気持ちを伝えてください。親はあなたのことを心配しているのです。何かあったらすぐに会える国内ではなく、留学したら簡単に会うことができない海外なのですから、実はあなた以上に慎重になるのは当然です。だから反対するわけですね。その心配してくれている親に対して感謝の言葉を述べるのは当然なことです。

この二つの方法は、実際に家族に留学を反対された留学生が説得するために 使った方法です。この二つに共通していることは、反対している家族を安心させてあげる行為だということです。

このほかの例としては、留学資金を貯めようとアルバイトをいくつか掛け持ち、数か月から1年くらいやりまくり、それを見た親が留学に対する熱意や真剣さを理解してくれ、認めてくれたというケースもあります。

5.まとめ

いずれにしても、説得する上で大切なのは、下記の二つです。 一つは、家族の不安、心配を払しょくしてあげること。 二つ目は、あなたの留学に対する熱意を伝えること。

留学するには、家族の協力は必ず必要になってきます。留学するのであれば、 家族の了承は確実に得て欲しいものです。是非頑張ってあなたの留学に対する熱意を 認めてもらいましょう。

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このコラムの著者

あうとりがー

有限会社あうとりがー 代表取締役
●国家資格 2級 キャリア・コンサルティング技能士
●国家資格 キャリアコンサルタント
●総合旅行業務取扱管理者

大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、スイスに本部を持つ、世界最大級の国際教育機関の日本支社に11年間勤務。2003年に独立し、留学コンサルティング会社、有限会社あうとりがーを設立。その後、留学生の出口である帰国後の就職・キャリア教育の重要性に着目し、2010年、留学生向け就職支援・研修会社にて留学生のキャリア支援にも携わる。その経験を生かし、現在、自社において、留学およびキャリアの両面から留学生を支援している。国内初の留学・キャリアコンサルタントとして活動中。
 
これまで 留学生支援を開始以来、25年間で、のべ10,000 名を超える留学生に接し、留学希望者や留学生帰国者対象に留学・キャリア講演をはじめ、キャリアコンサルティング・就職支援を行なう。
 現在、一般社団法人JAOS海外留学協議会【 Global ACE 】(厚生労働省委託事業)において全国のキャリアコンサルタント 31名をまとめるスーパーバイザー役を担当し、キャリアコンサルタントに対して、留学生に対峙する際の助言・指導を行っている。 この著者の投稿一覧 >>

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