• 2022/02/18
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【卒業生が語る】フランス・アヌシーにある語学学校CILFAの魅力

皆さま、こんにちは!今日は、私が2019年4月から約1年間通っていた、フランス・アヌシーにある語学学校CILFA(正式名称:Centre International de Langue Française d’Annecy)について、レポートしていきたいと思います。 実際に通ったからこそ分かるCILFAの魅力や、学校についての感想などを盛りだくさんでお届けしますので、アヌシーを留学先の候補にお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね☆

1、 アヌシーってどんな街?

1、 アヌシーってどんな街?

アヌシーは、首都パリから南東方面に約560キロ下ったところにある地方都市です。町を有する県、オートサヴォア(Haute-Savoie)は、北にスイス、東にイタリアと国境を接しています。アヌシーはパリからの移動時間は車で6時間、対してお隣スイスのジュネーブは車で30分、イタリアのミラノまでは車で3時間。フランス首都よりも外国の方が近いという、地理的に面白い場所にあります。そんなアヌシーは「アルプスの真珠」といわれ、雄大なアルプス山脈の麓にあり、夏は避暑地として、冬はスキーリゾート地として人気の観光地です。町はヨーロッパで一番の透明度を誇るといわれているアヌシー湖を囲むように発展しています。湖のすぐそばに広がる旧市街地には12〜17世紀に建てられた歴史的建造物が今でも多く残り、美しい中世の街並みを見ることができます。

◯ アヌシーについて筆者の感想 ◯
町はそこまで大きくないですが、メジャーなお店は一通り何でもあり生活はしやすいです。アヌシーの魅力は、なんといってもアルプスの雄大な山並み、湖といった大自然が身近なことだと思います。旧市街にはお城や運河があり、御伽話の中に迷い込んだような風景が広がっていて、フランスにいるんだという乙女心(?!)が満たされます。名だたる美術館に行ったり、何フロアもあるデパートで買い物をしたりといった大都会的なことは楽しめませんが、そういったことをしたい場合は、ジュネーブなどの大都市へ短時間で行けるので、都会がお好きな方でもアヌシーは楽しんで暮らせる町ではないかと思います。ただ、アヌシーは物価が高いです。これはアヌシーがリゾート地であることと、住民の所得が高いことが原因といわれています。しかしながら、所得が高い方が多く住まれていることで、アヌシーは犯罪が少なく治安も良いので、ここはデメリットでありメリットであり…といったところでしょうか。

アヌシーについて、詳しくは、以前執筆したコラム記事もご参照ください!アヌシーの歴史や名産品について書いています。

【 留学thank you! 】コラム:アヌシーってどんなところ?

2、CILFAの学校情報

2、CILFAの学校情報

【 立地 】
CILFAは、湖やアヌシー中心部(旧市街地とその周辺)からは少し離れた、 Annecy-le-Vieux というエリアにあります。少し離れたといっても、距離にして約4キロ、車やバスで7〜15分ほどしか離れていません。学校周辺は住宅街です。近所には小さいスーパーや薬局、郵便局などはありますが、レストランやカフェ、お店などはないため、そういったところに行きたい場合は旧市街まで出向きます。

◯ 立地について筆者の感想 ◯
中心地からは離れていて学校の周りに何もないため、私には逆にそれが勉強に集中できる環境となって良かったです。中心地行きのバス停は学校から歩いて1分くらいのところにありバスも20分に1本くらいのペースで来るので、街中に行きたいときも不便は感じませんでした。学校近くのスーパーは品揃えが悪く割高だったので、時間があるときは歩いて約15分の大型スーパーに行っていました。この大型スーパーにはマクドナルドやサブウェイといったファーストフード店もあり、お惣菜類も充実していましたよ。

【 学校 】
CILFAの校舎は、学生寮になっている5階建ての建物の半地下と1階部分*です。学生寮はCILFAの学生も滞在できますし、地元の大学に通うフランス人や留学生、社会人なども利用しています。寮とCILFAの入り口は同じで、建物のくつろぎスペース(ソファーや自動販売機、卓球台、パソコンルームなどがあります)も共有しているので、CILFAの学生は日常的に地元のフランス人と交流できるチャンスがあります!上記以外にも、学校エリア内にある設備として、教室が4部屋、図書館、カフェラウンジといったものがあり、小規模校とは思えぬ充実した施設です。

* フランスでは地下のことを「sous-sol」、1階を「rez-de-chaussée」、2階を「premier(1) étage」、3階を「deuxième(2) étage」と呼び、日本とは階数の呼び名が異なります。CILFAはsous-solとrez-de-chausséeにあります。

【 基本データ 】
生徒数 約50名 年齢 17歳~
クラス平均人数 約8名(最大12名) 日本人スタッフ なし
国籍比率 スペイン15%、日本11%、アメリカ11%、台湾6%など
入学日 セメスター制:1、4、9月 夏季期間:7、8、9月 の指定月曜日
滞在方法 ホームステイ、学生寮( 2タイプあり )


◯ 学校について筆者の感想 ◯
CILFAはなんといっても施設が充実しています!規模の小さい学校で図書館やカフェルームがあることはとても珍しいと思いますし、みんなが交流できるスペースが大きくとられていることも素敵でした。図書館にはフランス語教材がたくさんあり、一度で2週間借りられるので自主学習に役立ちました。学校は1クラスの人数が少なくとてもアットホームで、授業中も緊張せずにたくさん発言できました。国籍の割合もヨーロッパが多く多国籍な友達ができましたし、先生も親切でフレンドリーでした。年齢層は、大学や専門学校への進学目的で通う20歳前後の学生と、パートナーがフランス人でフランスに住むことになった30〜40歳前後の学生が多く、いずれも、フランス語を習得したいという真面目な目的を持った生徒ばかりでしたので、自分のモチベーションも保ちやすかったです。

3、コース

3、コース

CILFAは「Qualite FLE」というラベル認証で全ての項目において最大の3つ星を獲得している学校です。このラベルは、国民教育、功労教育研究省、文化通信省、外務ヨーロッパ問題省管轄の委員会より発行されていて、5つの基準(講師、教養と教授法、受け入れとサービス、施設・設備と安全、経営)に沿って審査されます。4年に一度の更新制で、フランス全土でも約80の教育機関にしか発行されていません。学校としての質の高さを窺い知ることができますね☆ そんなCILFAで提供されているコースは、以下3つです。

◆ 一般フランス語コース「 Cours de Français Générale (FLE) 」
総合フランス語を学んでいくコースです。午前9時から始まり1コマ90分授業を2コマ、平日の月〜金で受けます。授業は3ヶ月が1セメスターで、学期始まりのタイミングは10月、1月、4月です。7月、8月、9月の夏季は例外で、1ヶ月ずつの学期になります。総合フランス語は名前の通り、文法、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングと5つの分野を満遍なく学んでいきます。レベルはA1、A2、B1、B2の4つあり、どのレベルでも学校から貸し出される教科書をベースにしながら学んでいきます。

◆ 試験対策コース「 Cours de Préparation aux Examens (DELF) 」
DELFと呼ばれるフランス語技能検定のための試験対策コースです。CILFAはDELF試験センターになっており、先生たちも全員が試験官です。そのため、どう勉強したら試験に受かるのかを踏まえて授業をしてくれます。DELFコースも3ヶ月が1セメスターで、10月、1月、4月が開始時期です。午後18:15〜19:45の1コマを火曜、木曜の週2で受けます。レベルも一般と同じくA1〜B2までの4つです。DELFは夏季3ヶ月間は開講していません。

◆ アクティビティープログラム「 Activités Pédagogiques 」
文化系、スポーツ系と様々なアクティビティーを先生と一緒に体験していくコースです。3ヶ月のセメスター期間は週2時間程度、夏季期間は週5時間程度のアクティビティーが行われます。先生と仲間と一緒にチーズ工房を訪れたり、歴史あるお城に行ったり、ハイキングに行ったり、ラクレットパーティーをしたりと、フランスやアルプス地域の歴史や文化を楽しく学びつつ、フランス語もたくさん話します。

◯ 筆者の感想 ◯
授業は、ロールプレイなどの遊びを交えたものもあれば、グループワークやディスカッション、プレゼンの発表などといったものもあり、生徒が楽しく学びながら必要なスキルが得られるように工夫されていました。1レベル約3ヶ月なので、かなりしっかりと学ぶことができました。宿題の量はどの先生も多くなかったですが、毎日出ました。レベルが上がってくると、ワークだけではなくてエッセイライティングも出るようになったので、宿題をこなすだけで午後が終わってしまったり…という日も多かったです。 DELF試験対策は、先生たちが試験官なので、受かるための裏話を交えながらの授業が本当に役立ちました。DELFは大学入学等でももちろん必要ですし、フランスの国籍を取るためにも必要なので、DELF対策だけに通ってきているフランス語ネイティブの移民の方もいてびっくりしました。DELFは喋れて読めるだけでは受からないそうで、ネイティブの方でも対策なしに受けたら落ちることがあるそうです。(o_o) 普段授業を受けている教室が試験会場というのも、安心できました!

4、エクストラカリキュラム

4、エクストラカリキュラム

CILFAでは、いくつかのお助け!無料!エクストラカリキュラムがあります。まず、毎週月曜の午後12:15-13:15には先生によるチュータリングセッションがあります。授業内での疑問はそのままクラス担当の先生に聞いてしまうと思いますが、例えば、自主学習で出た疑問や進学時の願書の書き方といった、授業とは関係ないフランス語の質問などはチュータリングの時間に聞くことができるので便利だと思います。

次に、毎週火曜日の午後にフォネティックセッションがあります。3ヶ月を通してフランス語の難しい発音や混同しやすい発音などをしっかりと学んでいけます。そして、毎週木曜日の午後にはカンバセーションセッションがあり、集まった学生と先生で、先生が用意したトピックについて会話していきます。これらはいずれも1時間のセッションで、夏季期間の開講はなしです。レベルはミックスなので、他のクラスの生徒と知り合える機会にもなり楽しかったです。

また、毎週火曜と木曜日の1コマ目と2コマ目の休憩時間には、学校のカフェテリアがオープンします。カフェでは先生が予め用意したコーヒーと紅茶を無料でいただけます。カフェのサーバーは、今週はA2クラス、次の週はB1クラスといったように、週替わりで生徒たちが担当します。サーバー体験を通して学校中の皆との会話が生まれましたし、まるでアルバイトをしているような良い経験を得られました!

※ フォネティックとカンバセーションセッションは、生徒数がコロナ前にまだ戻っていないため、2021年11月現在は開講を見合わせているそうです。開講有無については、随時、エージェント様やCILFAにご確認くださいね。

5、まとめ

5、まとめ

以上、CILFAの学校紹介と個人意見満載の感想でした!田舎にある学校は情報があまり出てないですし、比較できるほど学校の数もないので、どんな学校なのかを半信半疑の中決めなければならないな、というお気持ちの方も多いのではないかと思います。実際私はそうで、小さい学校ということに若干の不安もありました。しかし、通ってみると予想以上にきちんとしていたというか、むしろ、こんな国土の隅にある町にこんなクオリティーの高い学校があっていいの?!と思えるくらい、満足度は高かったです。フランスはパリだけじゃない!とはよく言ったもので、魅力ある町は他にもたくさんあります。アルプスの真珠・アヌシーも、これを機にぜひ留学先の候補に入れてくださいね♡

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このコラムの著者

らいちゅう

小学生でオーストラリア、高校生でカナダへ短期留学を経験。
18歳からはカナダの大学へ進学し、学生と社会人で6年滞在しました。
2019年に仏語を習得すべくフランス・アヌシーに留学。現在もフランスに住んでいます。
趣味はフィルム写真を撮ること、美術館巡り、旅行も好きです。(^▽^)/
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カナダ、アメリカ、フィジー、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、台湾、タイ、イギリス、フランス、ベルギー、イタリア、クロアチア、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ポーランド、スイス、ギリシャ、モナコ公国、オーストリア、オランダ、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ この著者の投稿一覧 >>

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