- 2022/03/09
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- 留学準備
社会人留学:重要なポイントと留学エージェント利用のメリットを徹底解説
キャリアでのスキルアップ、また特定の専門知識を身につけるため、留学を検討されている社会人の方は多いのではないでしょうか。しかし、社会人留学には仕事・転職の悩みといった、学生留学とは異なる懸念点もあります。さらに、新型コロナウイルスの影響で、留学の中止や延期、中断などの決断をした方が多数いるのも事実です。一方、今や世界は「ウィズコロナ」が常識になりつつあり、留学をする社会人の方も次第に増えています。そのような状況の中で、どのように理想の社会人留学を実現すればいいのかについて解説します。
社会人留学の目的
そもそもなぜ社会人で留学をするのでしょうか。その答えは、「勉強は学生時代のみではなく、社会人になってからも継続をしていくべきもの」というリカレント教育の考え方に基づいています。
多くの社会人留学の目的は、英語力の向上以外に、自身の仕事に関連する知識を深めること、帰国後に身につけた専門スキルを活かすことなどがあげられます。以下では、そのような目標を達成するための社会人におすすめの留学内容と予算について解説します。
・大学や大学院
留学といえば、長期間にわたり、海外の大学や大学院に通うことをイメージする方が多いかと思います。しかし、中には比較的短期間(3~6ヶ月 程度)で修了するプログラムも多くあります。また、きちんと現地の大学、大学院を卒業すると、留学の成果をアピールすることができます。ここでは特に社会人の方向けに、短期間から参加でき、実践的なスキルを身につけることが可能な「サーティフィケートプログラム」について説明します。
・サーティフィケートプログラムとは
サーティフィケートプログラムとは、アメリカの大学で開講されている教育プログラムで、キャリアアップに直結する、実践的かつ専門性の高い内容となっています。また、コース修了後には修了証明書 (Certificate) を手にすることができます。1年間のコース修了後には、アメリカで就労経験を積むことができるOPTを申請するチャンスもあります。そのため、アメリカでの就職を希望する留学生をはじめ、アメリカの社会人の方にも人気なプログラムです。日本でも有名なUCLAやニューヨーク州立大学 (SUNY) などでも、様々な学問分野でサーティフィケートプログラムが開講されているので、自身の希望に沿ったプログラムを探してみましょう。
このように大学や大学院の留学では、一般的な学位号・修士号取得以外にも、非常にバラエティに富んだコースが提供されています。
アメリカに大学留学をした場合、1年間の費用は200万円から700万円、アメリカの大学院の場合は200万円から1000万円ほどの費用が必要です。州立大学や私立大学、住む場所や専攻内容によって、留学費用が大きく異なるため、注意してください。
・ワーキングホリデー
自由に海外で生活をしてみたい方は、ワーキングホリデーを利用して海外に行くのがおすすめです。
自由度が高いワーキングホリデーの場合は、現地に行く前に具体的な目標をしっかりと決めておくことが留学成功の秘訣です。具体的には「海外生活を通じて、日常英会話を習得すること」や「海外での就職を通じて、ビジネス英語を学ぶこと」などがあげられます。1年間のワーキングホリデーの費用は、オーストラリア(300万円)、カナダ(300万円)、イギリス(350万円)が目安となります。しかし、現地でアルバイトをして収入を得られれば、費用の負担を減らすことが可能です。
・インターンシップ
実際に海外での仕事を通じて、実践的なビジネス英語や専門スキルを習得したい方は、インターンシップに参加することをおすすめします。インターンシップでは、実際にグローバルな職場に身を置き、英語力や仕事スキル以外にも国際感覚を身につけることができます。有給インターンシップの場合は、収入を得られるのも大きな長所といえるでしょう。インターンシップ先の企業や、期間、語学力によって費用は異なりますが、一般的に1プログラム50万円から100万円で参加が可能です。
・専門学校
海外の専門学校に通って、具体的な職業スキルを身につけたり、キャリアに関する資格を取得したりするのも社会人留学としておすすめです。また、実際にプログラム修了後、目に見える形で留学の成果を残すことで、帰国後のキャリアアップにつなげられます。自身のキャリアにおいて、スキルアップを希望する方にぴったりな留学スタイルです。学ぶ分野や生活費によって留学費用は異なりますが、1年間あたり250万円から450万円が相場になっています。
社会人留学のメリット
次に、社会人が留学をするメリットについて説明します。一般的に留学の主な目的は、英語力向上があげられますが、ここでは社会人ならではのメリットに言及します。
まず、留学前に社会経験をしているからこそ得られる学びがあります。たとえば、大学院や専門学校の授業は、実践的なスキルを身につけられるよう、カリキュラムがアレンジされています。そのような授業において、社会人の方はこれまで培ってきた経験や知識を活かし、授業内容と実際の社会問題を関連させることや、物事を様々な視点から考えることができます。学生留学とは異なり、実際に社会経験をした後に留学をすることで、授業をより質の高く、濃いものにすることができます。
次に、グローバルなビジネスマナーを身につけられる点も社会人留学ならではのメリットです。教授や上司へのメール、資料作成、会議やセミナーでのプレゼンテーションなど、留学中は様々な課題に英語で取り組むことを求められます。日本での社会人経験を経てから、このような環境に身を置くことで、英語での対応をより身近なものとして吸収できます。また、留学中に獲得した国際的なビジネスマナーは、帰国後のキャリアアップに大きく貢献するでしょう。
社会人留学の失敗例と回避方法
社会人留学を成功させるためには、芯がしっかりとした「目的」が必要不可欠です。ここでは社会人留学の失敗例を紹介し、留学での目的を持つ重要性を確認していきます。
まず、現地での時間管理に失敗し、学校を卒業できなかった事例です。海外留学中は、楽しいことや新鮮なことにあふれ、勉強をおろそかにしやすい環境になります。実際、現地の友人たちと英語でコミュニケーションをとり、学校で学べないことを体験するのは素晴らしいことですが、きちんと学校を卒業できなければ本末転倒です。自分がなぜ留学をしたのか、ブレない芯を持つことが大切です。
また、留学の目的が漠然としている場合も要注意です。社会人留学の場合、帰国後に再度就職を予定している方が多いかと思います。しかし、目的があいまいなまま留学をしてしまうと、転職活動の際に、留学で得たスキルや成果をうまくアピールできないおそれがあります。留学を通じて、自分自身をどのように成長させたいのか、具体性をもって明確にしておきましょう。留学を成功させるには、しっかりとした目的意識を持つことが鍵となります。
留学エージェントを利用するメリット
留学を実現するにあたって、自身ですべて手配をするか、留学エージェントを利用するか、迷っている社会人の方も多いのではないでしょうか。ここでは留学エージェントを利用するメリットについて、4つの観点から解説します。
・留学に関するプロの意見を聞くことができる
留学カウンセラーは、お客様にとって最適な留学を実現できるよう、一から一緒に考えてくれる留学のプロです。「英語圏の国に留学をしたいけれど、どこの国が自分に合っているのか分からない」や「興味のある分野を学びたいけれど、どこの学校に行くべきなのかつかみきれない」など、自身で調べるには限界がある疑問に対しても留学生の希望に沿って、適切かつ客観的なアドバイスをしてくれます。
・安心した留学準備ができる
留学計画を立てた後は、学校への出願手続き、現地の滞在先手配、ビザの申請、海外保険の申し込みなど、たくさんの準備が必要になります。慣れない作業を自身で行うと、時間がかかるだけではなく、申し込みの際に入力ミスや記載不備をしてしまうこともあります。トラブルを避け、効率的に留学準備をするためには、留学エージェントを利用することをおすすめします。
・安心した留学生活を送ることができる
留学エージェントを利用するメリットの一つに、「現地でのサポート」があげられます。留学期間中、予想外の問題が発生するのは珍しいことではありません。留学エージェントの中には現地にオフィスを用意し、日本語での電話対応を行っている会社もあります。安心した留学生活を送るためにも、現地サポートが可能な留学エージェントを利用しましょう。
・留学をしっかりと成功したものにできる
留学はただ現地で生活をし、学校に通うことではありません。留学前の準備や留学後の転職活動、キャリアプランなどが留学の結果を大きく左右します。留学の成果を最大限にするために、留学エージェントが提供するサポートを利用しましょう。留学前に英会話レッスンで英語力を向上したり、帰国後にキャリアアップの相談をしたりすることで、留学の目的を達成しやすくなります。
コロナ禍に留学エージェントを利用するメリット
社会人の方の中には、留学エージェントを利用せず、自身で留学を用意しようと考えている方もいるかと思います。しかし、国際情勢が目まぐるしく変化するコロナ禍において、自力での留学準備に自信のある方は少ないのではないでしょうか。ここではコロナ禍だからこそ、留学エージェントの利用を推奨する理由について解説します。
・情報収集の規模とスピード
留学エージェントは、日々変化する各国のコロナ規制を熟知しています。具体例として、出国前のPCR検査の有無、入国の際に必要なコロナ関連の書類、ワクチンパスポートの取り扱い、入国後の隔離ルールなどがあげられます。このような情報を自身で調べると大変な労力がかかりますが、留学エージェントはお客様の渡航先に応じて、必要な情報をまとめて案内することが可能です。
・安心した学校選び
コロナ禍の影響で、留学先の学校が閉校したり、規模を縮小したりすることも残念ながら珍しくはありません。現地でそのような事態に至らないためにも、留学エージェントを利用することをおすすめします。留学エージェントは、プロの視点からきちんと経営されている語学学校を紹介することができます。現地の最新情報も踏まえながら、お客様の「大事な学校選び」をサポートします。
・緊急時のサポート
留学エージェントは緊急時にも手厚いサポートをしています。緊急時とは、たとえば出国前の検査でコロナ陽性反応が出てしまい当日飛行機に搭乗できなかった場合や、経由地での入国審査や検査に時間がかかり、乗り継ぎ便に間に合わなかった場合、現地の学校が突然休校になった場合、現地政府よりロックダウンが発令された場合などが考えられます。留学エージェントはそのような事態の際、お客様のサポートに入ります。
・保険や航空券のアドバイス
コロナ禍における海外保険と航空券に関しても、留学エージェントはプロの見解をもとに、お客様にアドバイスすることが可能です。既に保険会社と航空会社は、コロナの影響を想定した営業・販売を行っています。留学のプロと一緒に保険や航空券の内容をチェックすることで、自身だけでは見落としてしまうポイントももれなく確認できます。
まとめ
社会人の留学は、仕事や転職などのハードルがあるだけでなく、国際情勢やコロナの影響で難しい状況にあります。そのような中での留学は大きな決断ですが、上手くいけばメリットもたくさんあります。留学が成功するか、失敗するかは自分次第、きちんとした目的意識を持つことによって、将来のキャリアップに貢献する自己投資になります。留学を最終的に実現するのは自分自身だと意識した上で、後悔のない選択をしましょう。
寄稿:
https://berkeleyhouse.co.jp/
https://no1-english.com/
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このコラムの著者
Daiki_Yoshida
吉田 大輝
学習院大学を卒業後、1年間の社会人経験を経て、現在イギリスのリーズ大学で大学院留学をしています。海外旅行が大好きで、学部生時代にはアメリカやドイツをはじめ、様々な国に旅行しました。大学卒業後にイギリスの大学院への留学を計画していましたが、コロナの影響で延期になり、バークレーハウス語学センターで語学カウンセラーとして1年間、お客様のIELTS・TOEFLの目標スコア達成をサポートしました。現在、イギリスの大学院留学では通訳・翻訳をメインに、ダイバーシティマネジメントや職場でのジェンダーなども専攻しています。
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