- 2017/08/07
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- 留学準備
「次はどこの国、都市に留学行こう?」留学ソムリエが伝授するタイプ別国選びのポイント
さあ、留学に行こう!と決まったら、次はどこの国に行こうか迷うところです。最近は海外の大都市を中心に便も増えてアクセスも良くなってきているため、留学期間に関わらず、より留学先の選択肢も増えて来ています。今回は、タイプ別に国や都市選びのポイントをまとめてみました。
その1 行く時期で決める
仮に夏休みを利用して短期留学に行くケースを想定してみましょう。8月あたりですと、北半球がベストシーズンになりますので、「アメリカ」「カナダ」「ヨーロッパ」あたりは最もお勧めになります。
留学にとって環境はとても大切です。
同じ場所でも、一番気候のいい時期に行くのと、そうでないのとでは雲泥の差があります。例えば、カナダのバンクーバーのベストシーズンは乾季の5月〜10月あたりで、晴れの日が多く、気温も30℃を超えることがほとんどない過ごしやすい時期です。
8月に短期留学で行った場合を想像してみましょう。週末にイングリッシュ・ベイをスタンレーパークに向けて散歩しているだけで、とても幸せな気分を満喫できます。またノース・バンクーバーあたりにホームステイしている人は、シーバスと言う小型のフェリーで通学することも多いのですが、朝日を見ながらフェリーに乗っているだけで海外に来ている気分を満喫することができます。
一方、同じバンクーバーでも雨季の時期になると、日本の梅雨の時期と同様に雨の日が何日か続くことも多く、また違った雰囲気になります。
もちろんシーズンだけが渡航先を決める要素ではないので、選択肢の一つとして考慮すると良いでしょう。
その2 関心のある分野で決める
キャリアアップやスキルアップを狙うなら、その分野が盛んな国や都市に行くのがおすすめです。
アメリカを例にとりますと、音楽や映画産業ならロサンゼルス、エンターテイメント全般やファッションならニューヨーク、IT系ならサンフランシスコといった感じです。
「語学研修だけなら、そこまで都市にこだわらなくても。」という声があるかもしれないですが、ここでも「環境」はすごく大切です。
自分自身が実際に「本場」にいる!ということで、強力なマインドセットにつながりますし、社会人の方ならネットワーキングをすることで、ビジネスチャンスにつながる可能性もあるのです。
留学ソムリエのお勧めポイント
少し脱線しますが、留学中にできるネットワークの一例として、現地のネットワーク・イベントに参加するという方法があります。例えば、ITの分野に関心が高い人がサンフランシスコに行った場合、シリコンバレーで働くエンジニアのイベントがあったりしますので、そこに参加してみると新たな人脈作りに役立ったりします。特に現地で活躍する日本人のネットワークは最初にチェックしてみると良いでしょう。
その3 英語のアクセントで決める
留学に行く目的として「英語の習得」を上げる方は多く、その中でも会話力を伸ばしたいとか発音が良くなりたいという方も多いと思います。その流れで、アクセントを気にする人も増えているようです。
アクセントの違いの例としてよく比較されるアメリカとイギリス以外にも、オーストラリア、ニュージーランド、スコットランド、カナダ、シンガポールなどそれぞれの国によって違いがあるのは事実です。
留学カウンセリングの中でも、よくある質問で「よく●●の国は訛っていると聞きますが、大丈夫でしょうか?」というものがあります。
これに関しては、認可を受けた語学学校に通う場合、プロの英語教師がしっかりとした発音で教えてくれるため、基本的にどこの国に行っても失敗することは少ないです。
国のアクセントは、いわばその国で学んだという勲章みたいなものですので、ビジネスの場面でどこのアクセントが有利ということは特になく、それ以上に英語のコミュニケーション能力が大切となってきます。
個人的な意見ですが、アクセントは特に気にせず、関心のある分野などその他の要素で選んでいただいて問題ないと思います。
その4 自分との相性で決める
人間同士でも相性がありますが、人と国や都市にも相性が存在します。相性のいい渡航先を見極めるポイントは、「第一印象」です。
例えば、なんとなくニュージーランドがいいな〜と感じているとすると、実際にその国との相性がいい可能性が高かったりします。人間の脳って素晴らしくて、今までテレビや書籍、インターネットなどの膨大な情報から脳が瞬時にそう判断して印象の良さにつながっているらしいのです。
もちろん、事前リサーチも大切なのですが、自分の直感を信じるというのも手です。
留学ソムリエのお勧めポイント
とにかく好きな国に行く!というのも有効です。筆者の経験で申し上げますと、特にアメリカ、イギリスを希望する方は、最初からアメリカがいい!とかイギリスがいい!と迷うことなく国が決まっている方が多かった気がします。
自分が大好きな国に行くと、留学中に適合期に入り、壁に当たった時などでも、頑張れてしまうものです。もともと昔からの憧れや思い入れのある国がある方は、妥協せずにその国を選ぶと、留学の効果をさらに上げることができるでしょう。
その5 留学カウンセラーに相談して決める
プロの留学カウンセラーのアドバイジングを受けることは、留学を検討する人にとって有効です。
国や都市、学校などをこれから検討する方はもちろん、ある程度プランを決めている人にとってもセカンドオピニオンとなり得ますので、より成功の確率がアップします。
ある程度、熟練した留学カウンセラーなら、「あっ、この人この都市があってそうだな」とピンとくることが良くあります。自分自身では気づいていない潜在的ニーズもカウンセリングの中で発見することもありますので、今回ご紹介した方法でも決まりにくい場合は、ぜひ相談してみてください。
留学ソムリエ 大川彰一
Home Page: www.ryugakusommelier.com
Facebook: www.facebook.com/ryugakusommelier
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このコラムの著者
りゅうがくソムリエ
留学ソムリエ代表
国際教育・法人コンサルタント
日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)幹事
JAOS認定留学カウンセラー
1970年京都市生まれ。
高校1年生の時に姉妹都市交流の一環でアメリカのボストンに渡米。京都の大学時代はバックパッカーとしてヨーロッパやアメリカを旅する。大学卒業後は、関西の小売業でセールスやマーケティングに約10年間携わり、その後研修のためカナダに渡航。帰国後は、大手留学エージェントのチーフカウンセラーとして1,000名以上の留学に関わる。
紹介した主な国はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。その後、米国の教育団体のディレクターとして約6年間、日本や東南アジアの教育機関および企業との連携によりグローバル人材育成に尽力。
また高校交換留学や東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも関わる。
現在は「留学ソムリエ」として法人コンサルティング事業や国際教育に関する情報発信を広く行う。全国の大学や高校、留学イベントでの講演実績は多数。今までに訪れた国は30カ国以上。
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