• 2018/01/18
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オーストラリアのシドニーで大学進学!留学にかかる費用と節約術のまとめ

海外大学進学となると、やはりイギリスやアメリカに行かれる方が多いと思われますが、オーストラリアの大学も留学生は多くいます。しかし、私が通っていた際に授業で会った日本人の数は3年間を通して、たったの4、5人でした。(専攻によって変わると思います。)つまり、オーストラリアは英語力アップに繋がりやすい環境ということになります。また、オーストラリアの大学の教育は年々世界から注目されており、その高い教育の質と留学生を多く受け入れる寛大さが評価されています。

さて、そんな留学先として魅力的なオーストラリアですが、単刀直入に申し上げますと、生活にかかる費用はあまり安くありません。やはり費用は留学先を決める際の重要なポイントのひとつである為、その点は引っかかってしまうと思われます。

そこで本記事では、オーストラリアの大学に通う際の費用の実情をまとめた上で、節約方法などを紹介したいと思います。上手にやりくりすれば費用を抑えることもできますし、オーストラリアの大学に通う価値は十分あります。「オーストラリアもやっぱりいいんだよな」と留学先の国選びの際に参考にしていただけたらと思います。

1. シドニーの物価 留学生にとって高い都市

1. シドニーの物価 留学生にとって高い都市

シドニーを初めて訪れる方々が、まず口をそろえて言うのが「シドニーは物価が高い!」ということ。オーストラリアはなぜか物価の高いイメージがあまりないため渡航してから驚く方が多く、実際に私もそうでした。オーストラリア(特に都市部)は日本より物価が高いです。

シドニーはなんと、留学生にとって世界で4番目に物価が高い都市だそうです。Savillsが行った調査によりますと、シドニーで留学生にかかる費用は学費や家賃などを含め、一ヵ月およそ4,700ドル、日本円にしておよそ530,000円といったところで、ロンドンよりも高いのが現状です。(The Pie News参考)

普通のレストランで食事をするのにかかる費用は、一食12ドルから20ドル前後、日本円で1,300円~2,000円、飲み物は平均300円といったところです。日本やアメリカにあるようなドリンクバーシステムは無いに等しいので、外食はやはりお金がかかります。

また、アルコールとたばこの値段は驚きです。
Business Insider Australiaによりますと、バーで500mlのビールを購入するのにかかる値段は、シドニーで平均602円、メルボルンで平均688円だそうで、メルボルンは世界で7番目にお酒を買うのが高い国だそうです。(ちなみに日本は平均481.47円)
また、タバコは25本入り1箱で約23ドル、日本円で約2,000円前後といった価格です。

2. オーストラリアの大学費用の平均とは

2. オーストラリアの大学費用の平均とは

オーストラリアは特に観光やワーホリで人気の高い国ですが、大学進学先としても年々注目を集めています。そんなオーストラリアの大学ですが、費用は学校や専攻によって学費が変わってくるので、あくまで目安としてご参考にしていただければと思います。

私が通っていた大学はシドニーにあるマッコーリー大学で、Bachelor of Arts(文学士)で期間は3年間のフルタイムです。(ちなみにオーストラリアの大学は文系だと3年制で、理系だと4~6年制です。)

学費なのですが、年々変動しており、大学のホームページによりますとBachelor of Artsの一年間の学費は現在およそ31,800ドル(日本円で約2,718,000円)で、3年間ですとおよそ95,400ドル(日本円で約8,153,100円)。 更に海外の大学に進学するには事前にファウンデーションコース(基本1年間)に通わなくてはならないので、その学費もかかります。

3. シドニーの家賃相場

3. シドニーの家賃相場

シドニーはやはり家賃が高いです。大学に通うとなると、多くの方はまず大学の寮を考えると思いますが、どういう訳かオーストラリアの大学の寮は大変高いです。 そのため、留学生は大学に近い場所にあるシェアハウスに住むのが一般的です。シェアハウスを選ぶ方は大抵、一人部屋でキッチンとバスルームをシェアというプランを選びますが、更に家賃を抑えたいという方はルームもシェアをします。

さて、家賃の相場ですが、これはもちろん場所や条件によって変わります。部屋探しに一般的に使われているのがGumtree. このサイトで現在ハウス/ルームシェアの募集をしている人・場所を探すことができます。

私はとにかく大学の近くに住むということと、一人部屋を第一希望にしていました。私の通っていたマッコーリー大学はシドニーのNorth Rydeという地域にあり、シティ中心部までは電車で一本、30、40分程です。Gumtreeで検索してみますと、この辺りのほとんどの部屋は一周間220ドル(約19,000円)以上から。しかしその後、私の友人が良い部屋を探してきてくれたので、大学・駅・ショッピングセンターまでバスで5、10分とアクセスの良い場所を週190ドルで借りることができました。

このように、いろいろ調べているとリーズナブルで良い場所が見つかるので、根気強くリサーチすることをお勧めします。

Gumtreeウェブサイトはこちら

節約方法 ①食費

節約方法 ①食費

ここまでは、オーストラリア、特にシドニーが留学生にとっていかに高い地域であるかをまとめてきました。しかし、だからと言って「そんなに高いならじゃあいいや・・・」と諦める必要はありません!

まず食費ですが、これは自炊で簡単に節約できます。外食はやはり日本に比べ高いですが、大手スーパーで売っている食品の価格は日本とそう大きな差はありません。(魚介類は残念ながら高いです。が、とても新鮮で美味しいです!)

もし、もっと節約したい!という方は、コリアンタウンやチャイナタウンを訪れるといいかもしれません。こういった地域は価格が低めになっているので、大手スーパーで買い物するよりははるかに節約できますし、味も日本人好みだと思います。シドニーで有名なのはEastwoodという地域。駅を挟んで、半分がチャイナタウン、半分がコリアンタウンとなっているので、両方の食材がいっきに手に入ります。またシティ中心部の方ですと、セントラル駅近くに大きなチャイナタウンがあり、ここでも食材が比較的安く手に入ると思われます。

食費は週によって変わりますが、外食をせず自炊だけで一週間過ごした場合(作るものにもよりますが)おおよそ70ドル~(約6,000円~)でも可能だと思います。人によってはこれより更に食費を抑えられる方もいらっしゃると思います。

節約方法 ②交通費

節約方法 ②交通費

交通費に関しては、知り合いの留学生たちは自転車を使うことによって節約している方々が多いようでした。確かに自転車なら交通費が浮きますし、健康にも環境にも良いですね。

ただひとつ覚えていただきたいことは、オーストラリアでは自転車の交通ルールが日本と大分違います。(例:ヘルメット着用の義務など)そのため、トラブルに巻き込まれないよう、事前に交通ルールを確認しておきましょう。

また、オーストラリアの一般的な自転車はスポーツタイプのもので、日本の一般的なママチャリに乗っている人はまず見かけません。そのため、自転車本体の値段が高くなるかもしれませんが、先ほど紹介したGumtreeなどインターネットで中古を譲ってくれる人を探すのも手でしょう。

節約方法 ③学費

節約方法 ③学費

学費なんて、節約できるの?と思われるかもしれません。

確かに学費は自分で何かして変えられるものではありませんし、奨学金を貰うという手もありますが、みんながみんな貰える訳ではありませんよね。しかし、余分な学費を減らすということならできます。それは、しっかり勉強をして単位を落とさないということです。

単位をひとつ落とせば、その分を補わなくては卒業できません。単位を落とせば落とすほど、その分学費も増えますし、卒業と滞在も延びることでその分家賃と食費も増えます。

単位を落とさない、ということが一番効率の良い節約方法です。

更に、オーストラリア大学の文系は3年制ということでラッキーだと思われるかもしれませんが、海外大学進学にはファウンデーションコースというものが付き物で、結局4年制となります。

しかし、このファウンデーションコースに通わなくても、ディプロマコースに通うという手があるのです。

通常の海外大学進学は、ファウンデーションコース→大学1年→大学2年といった過程ですが、ディプロマコースの場合だと、ディプロマコース(9か月間)→大学2年というようにディプロマで得た単位が認められるので、大学1年生をとばして2年生に編入できるのです。(もちろん単位を落とさず無事にコースを修了することが条件です。) 実際私もマッコーリー大学付属のSIBTというディプロマコースに通い、結局計3年で大学を卒業しました。

この私が通ったSIBTですが、ディプロマコースとはいえマッコーリー大学の中にありますし、授業の内容もマッコーリー大学のもの、教師も皆マッコーリー大学で実際に授業をしている方々です。違うことと言えば、大学での勉強に向けてエッセイの書き方の指導をしてくれたり、少人数体制でサポートが行き届いていたりという所で、かえってプラスの面でもあります。実際に、SIBTの教師によりますと、SIBTに通ってから大学に編入した生徒の方が、大学1年生から始めた生徒たちよりもエッセイの書き方などが上手なことが多いそうです。

このマッコーリー大学付属のSIBTディプロマコースですが、入学条件は

・高校時の成績が平均60%以上
・IELTS試験で6.0 (各セクション5.5以上)の成績

となっております。しかし、もしIELTS試験で総合得点が5.5だったとしても、補修授業を受けることを条件に入学が許可されます。

4. シドニーでアルバイトする際の給料について

4. シドニーでアルバイトする際の給料について

更に忘れてはいけないのが、オーストラリアは物価が高い分給料も高いことです。バイトの時給は平均15 – 16ドル(1300~1400円)といったところ。また、休日や祝日に働くと時給もアップし、祝日は時給は2倍にもなります。しかし法律ではそう定められているものの、バイト先によっては留学生だと甘くみられ最低賃金以下の所もあるようです。

私も1年だけシドニーの日本食店(ジャパレス)でバイトをした経験があります。

正直ジャパレスは働く場所としては良いイメージがなかったのですが、ちょうど募集をしていたのと家から近くて通いやすいという理由で挑戦してみることにしました。気になる時給ですが、ここは最低賃金の16ドルだった為良しとしました。また地元の富裕層のオーストラリア人が集うレストランだったためか、チップも多く貰えました。しかしチップはレストランの従業員の数で割っていたので結局貰えたチップは10ドル程。もっとお客さんからチップを貰っている気もしましたが、まだ貰えているだけましだと思いそこは気にしませんでした。

あまり良いイメージの無いジャパレスですが、私が働いていた所はオーナーが韓国人であり、お客さんの9割程はオーストラリア人だったので日本語は一切使いませんでした。時給も最低賃金分とチップが貰えましたし、何よりオーナーとお客さんたちがとても優しく、孤独になりがちな海外生活もこれで大分紛れました。特にオーストラリア人のお客さんはフレンドリーな方が多く、おしゃべりをするのが大好きなのでバイト中は沢山英語を使います。

5. 留学を経験・質で考える

5. 留学を経験・質で考える

いくら節約方法があるとはいえ、やはり物価の高い国となると、留学先の候補としては選びにくくなってしまうでしょうか?。

もし国に全くこだわりが無くて、とにかく費用を抑えたいという方は、他にも魅力的な留学先はたくさんありますのでそちらを探してみるのも良いと思います。

しかし、もしオーストラリアに留学するのが夢で、でも物価が他の国よりちょっと高いからという理由で諦めようとしている方は、投資思考で考えることをお勧めします。投資と言ってもビジネス界の投資のような意味合いではなく、出したお金で何を得られるかという考えです。他の国々より比較的かかる費用が高いとされているオーストラリアですが、その分質が高く世界的に認められている教育を受けることができますし、一生に残るオーストラリアならではの経験、言語力、自信などを得ることができます。それらは将来必ずプラスになります。

当初私もシドニーに渡航してから物価の高さを知り、留学先にシドニーを選んだことが親に申し訳なく他の国にすればよかったと思いました。しかし、オーストラリアの大学は事前に耳にしていた通り教育の質がとても高く、通常の授業内容に加えオーストラリアの先住民アボリジニの方々の人権・社会文化問題など、オーストラリアの目を通してこの地でしか学べないことも沢山学びました。自分の中でも身近な社会問題について考えるようになったりと、マッコーリー大学で勉強したこの3年間は私の人間性と人生を大きくプラスに変えたと感じています。またオーストラリアはアメリカやヨーロッパに比べると日本からの距離が短い為、親にとっても大きな安心になったようです。休日に現地の友人達とオーストラリアの大自然を満喫している写真を母に送る度、「オーストラリアに留学して本当に良かったね」と言って貰えました。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

オーストリア、特にシドニーは留学生にかかる費用が高いと言われている都市です。
しかし費用がかかる分、オーストラリアで得られる体験は大変貴重なものばかりですし、更にオーストラリアの雄大な自然や数え切れない程の美しいビーチを堪能できます。またこれまで述べてきたように、節約やバイトなど上手にやりくりをすればそれほど費用をかけずに済みますので、オーストラリアで留学をご希望の方はぜひご検討ください!

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このコラムの著者

KT525

シドニーのマッコーリー大学を卒業。
趣味は海外旅行、映画鑑賞、スノーケリングなど。 この著者の投稿一覧 >>

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